内容説明
馬喰町の呉服店・伊勢屋で盗っ人が捕まった。やけに冷静な番頭に案内された同心・野火陣内は、十人もの盗賊団を店の者が一網打尽にしたと知り驚く。奉公人に化けた引込役を潜り込ませ、周到に事に及んだ一味だが、相手が悪かった。伊勢屋は警備万全、蔵に落とし穴まで掘る抜かりのなさだったのだ。だが一難去ってまた一難。捕らえた引込役から「同じように店を探る何者かがいた」と聞いた陣内。一筋縄ではいかぬ事件の予感に、娘の茜を女中として送り込み、大店に隠れた悪を焙り出すことに―(「第一話 大鴉」より)。型破りな同心が活躍する痛快時代小説、待望の第九弾!
著者等紹介
和久田正明[ワクダマサアキ]
1945年静岡県生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけた後、現在では時代小説の執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
36
死なない男・同心野火陣内「鬼花火」9巻。型破りな野火陣内さん、いよいよ娘の茜が登場し活躍ますます面白くなってきた、ちょっとかわいそうだったな~左母次。2014/02/14
カバン
4
陣内といい左母次といい女性に縁がないような気がしてきました。陣内の男らしさと度量の広さが今回も面白かったです。娘の茜ちゃんも活躍していて、今後の登場が楽しみです2014/09/14
いつでも母さん
4
和久田作品の中でも『死なない男・野火シリーズ』がすきです。 こう云う上司がいると毎日が大変だけど楽しいかと・・どこまでも付いて行きたいなぁ。 でも、表紙はこのタイプではなくて、虎の尾とかの時のほうがイイなぁ!2014/05/29
はち
1
時代小説の捕り物系ではなかなか見られないコミカルさです。2018/03/30
かあさん
1
陣内さんといい、母里さんといい、こういう人が上司だと部下もどこまでもついていくだろうし、会社も安泰になりそう。2014/01/19