内容説明
大学に在籍する諸君。学ぶべし、研究すべし。時は満ちた。金のこと、世間のことは忘れよ。そんなことは卒業後の人生で、いやというほど考えられる。権威は疑え。疑いから哲学ははじまる。“笑う哲学者”ツチヤ教授が、学部長を任命されてからの苦悩の日々。そして変わらぬ女への不満。笑って前向きになれる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
10$の恋
39
さて、今回のツチヤ先生の本だが、お茶の水女子大学学部長に就任した当時のエッセイ。で、まず何をしたかと言えば演壇に立ってご挨拶。全文載っているよ、with爆笑で。当書にはお茶大の実態が暴かれてるといっても過言ではない。ただし、的外れだが。掘り下げた弁明や分析に、なるほど!と思わず眉に唾をつけた。快刀乱麻は健在で、なんなら自分にも跳ね返ってくる華麗な無手勝流ぶり。いや、おそらく計算し尽くされた主観だろう。惜しむらくは計算が間違っているだけで。深すぎる次元の高説は、幾度となく私に大笑いと言う感動を与えてくれた。2022/05/17
りりす
17
再読。しょーもない、おもしろい、得るものは、ない気がする。でも『土屋の軽はずみ』の方が手軽に読めておもしろいな。こういうタイプのおもしろい文を書くのって思ってるより難しいと思う。2015/04/25
りりす
16
再読。読み切るのは初めてかと思ったら登録していた。しかもすでに再読している。人を食ったようなユーモアが最高です。この人の本を何冊か読んだはずなのに、どれも似た内容で且つ似たように面白いためどれを読んだか判別がつけられない(つまり一冊読めば十分とも言えるし全部読んで全部おもしろいとも言える)。一応、ツチケン好きの知人とは「いちばん面白いのは『土屋の軽はずみ』」ということで意見が一致している。ツチケンの男女観は素晴らしく、おじさんが書いてるのに女性にもウケが良さそう(男性にもおそらく良いだろう)で且つ鋭い2017/01/21
空猫
7
再読。比較的オチョクっている対象が具体的で明確な一冊。くどい回り道も少なめだと思えるし、さっぱり関係ない例示が混じった意味なしジョークもあまりなく、どちらかというとストレートな毒舌で、ある意味で分かりやすくツチヤ入門にはもってこいかもしれない。入門する必要など何処を探しても特にないことを除けば、ではあるが。冒頭の「お茶の水女子大学はどんな人間を生み出してきたか――被害者の立場から――」が実際の講演録だというのが凄まじい。思うに、お茶大は浅草演芸ホールとか末廣亭のような江戸の話芸を支える文化施設なのだろう。2014/12/16
袖崎いたる
6
笑った。たいてい女性がコケにされているものの、女性蔑視というわけではなく、よく見ると女性にコケにされる男性がアホなのである、といったアイロニーがある。笑える。御茶ノ水大学にいたということで長年女性なるものと向き合ってきたのであろうことが偲ばれる。だからここで書かれている女性への洞察はそんじょそこらのおっさんのボヤキとは格が違う…はず。ユーモアもあり、というかユーモアばかりであり、自然に関する「母なる自然」などという言い方には、じつは「妻なる自然」というが適当なのだと言ったりなどして、笑える。2020/10/19
-
- 電子書籍
- この世界は私のもの~断罪エンドの悪役令…
-
- 電子書籍
- 親が参画する保育をつくる - 国際比較…
-
- 電子書籍
- 夜ノ子 the doom libera…
-
- 電子書籍
- 英語が面白くなる 東大のディープな英語…