内容説明
徳川家康・秀忠に付き従って江戸に移住してきた開幕以来の江戸町民、いわゆる古町町人が、幕府より招かれる「御能拝見」を前にして、立て続けに殺された。自らも古町町人である金座裏の宗五郎も謎の刺客に襲われてしまう。将軍家御目見格の彼らばかりが狙われるのは一体なぜなのか?将軍家斉も臨席する御能拝見までに、事件解決を厳命された宗五郎が、金座裏の誇りに懸けて探索に乗り出す。鎌倉河岸捕物控シリーズ新装版第五弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドベス 1969年の叛乱』『闘牛はなぜ殺されるか』、小説『ゲルニカに死す』を発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、『密命』『居眠り磐音 江戸双紙』など次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kau
15
江戸開闢以来移り住んできた町人、いわゆる古町町人が幕府より招かれる「御能拝見」を前にして、古町町人が立て続けに殺される。金座裏の親分も古町町人だが、浪人に襲われて、難を逃れる。御能拝見までに事件の解決を命じられて、金座裏の面々が江戸を走り回る。今回も、楽しく読ませてもらいました。床屋のおばさんから貰った本なので、順番が適当で、この作品ではまだ政次さんは後継ぎでなく手先ですね。😊2020/08/22
だーすべいこ
7
シリーズ5作目、いままで1番楽しんで読めました。宗五郎親分がメインだからでしょうか?個人的には、髪結の新三が親分の次に好き!2014/05/15
KAZOO
7
若い4人がいままでは主人公になっていましたが、今度はその十手持ちの親分が主人公の巻になっています。まあよく飽きさせない工夫がされていると感じます。一人で書かれているのは本当に頭が下がります。ゴルゴ13は工房のような感じで何人かがやっているのでしょうが。2013/10/30
ふぅ
6
古町町人についても知ることが出来た巻、このところ政次の成長にばかり目がいっていたけれど、新装版表紙の宗五郎親分といい、親分のとてもカッコいい巻だった。2025/02/25
はんべぇ
5
御能拝見までに解決しないといけないなか、ジリジリと日が過ぎる。今回は宗五郎がカッコよかったね。2015/01/02