内容説明
国際ジャーナリストの磯辺良一が誘拐された。自身の著書である『イスラムの熱い血』の大ヒット記念パーティでの出来事だった。イスラム組織を名乗る犯人は、百万ドルの身代金を要求。磯辺を警護していた傭兵時代の旧友から、人質の救出を依頼された工藤兵悟は、警察とは別に独自の捜査を始める。だが、警察が犯人を包囲したとき、壮絶な戦いが始まった―。ゲリラとの戦いに工藤の戦士の血は目覚めるのか!?傑作冒険サスペンス新装版、遂に完結。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
58
20年位前の作品なら、日本人が傭兵を志願して海外に行ってた事もあるだろうし、五十嵐教授が「悪魔の詩」の翻訳者であることから殺された事もまだ記憶に残っている。なんやかやと思ってみるに今の時代は本当に平和だ。だけどこれから先はアメリカに追随して各国が自国経済優先と走るのだろう。その為にトランプさんのポチになるのもなぁ。工藤兵吾も今野敏さんもきっと今頃老いて嘆き節を唄ってるかもしれない。元気いっぱいなのはミスティーの黒崎さんだけかなぁ(#^^#) 2019/07/12
yomineko@ヴィタリにゃん
51
ドキドキ&ハラハラの最終回!イスラム国の恐ろしさをあらためて感じました😨😨😨😨落ち着いた対処の工藤、そして素晴らしい亜希子とジェイコブとのチームワーク!人質の磯辺、よく耐えたなと思う!!!更に警察の使えなさぶりが(笑)いや、立花氏の時に実際にあったので笑えないですが😡😡😡😡続きがあっても嬉しいけど、工藤さん、お疲れ様です🍺2025/03/20
金吾
22
黒崎や亜希子も含めて戦いが始まります。戦いはあっさりしていましたがそこに至るまでが良かったです。2024/11/10
わたなべたけし
16
ボディガード工藤兵悟シリーズ第3弾。誘拐された国際ジャーナリスト。傭兵時代の級友からの依頼で、その救出に乗り出す。 いつも通りのスピーディな展開は読者を飽きさせずに、最後まで一気に読了させてくれる。気軽に読める今野作品は、いつでも大歓迎。 次巻も発売されたので、読むことを楽しみにしたい。2014/06/05
流花
11
ボディガード工藤シリーズ3作目、2作目を抜かしてしまったけれど、充分楽しめる作品。傭兵として伝説にまでなった工藤の戦地での戦いを彷彿とさせるような人質救出作戦、もっともっと強敵が現れて欲しいです。次作も楽しみ。2013/10/08