内容説明
夕闇の神田連雀町の瀬戸物屋に賊が押し入り、主人と奉公人が斬殺された。賊は金子を奪い、主人の首をあたかも獄門首のように帳場机に置き去っていた。さらに数日後、事件を追っていた岡っ引きの勘助が、同様の手口で殺されているのが発見される。隠密同心・長月隼人は、その残忍な手口に、強い復讐の念を感じ取る。逢魔時に現れる賊―探索を始めた隼人は、過去に捕縛され、打首にされた盗賊一味との繋がりを見つけ出すが…。町方をも恐れない敵に、隼人はどう立ち向うのか?大好評書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員在職中に執筆を始め、デビュー作『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。その後もミステリーを中心に作品を発表し、近年は、時代小説の分野で評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
1
クールでちょいワル2017/06/30
ひかつば@呑ん読会堪能中
0
八丁堀剣客同心というシリーズらしいが、第1巻から読まなくても問題なかったのでとりあえず良かった。この作者の作品は主人公と周りの仲間が危ない目にあうのでドキドキハラハラしながら一気に読み終え、時間が余っていたので読み返してみると、同心が賊を倒すという当たり前の話なのだが、前半部分に細かな描写、伏線が張られていたことに改めて気付いた。スリリングな展開のなかでときおりふっと一息つける微笑ましい件もあり満足しました。2012/10/03
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