内容説明
紙問屋の若旦那・与之助は吉原の花魁・綾菊と情を通じあい、違う場所で同じ日の同じ時刻に心中することを決意した。実行前に父親にとめられた与之助に対し、綾菊は約束を守り自害して果てた。やがて与之助の前に綾菊の亡霊が現れ、その悩みを佐平次たちに打ちあけるのだが…。数日後、与之助は綾菊の短刀で自分の喉をついて死んでいる姿で発見される。佐平次たちは悩みながらも真相をつきとめるべく探索をするのだったが…。書き下ろしで贈る、大好評のシリーズ第八弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hironobu
6
紙問屋の若旦那与之助と花魁の綾菊。同じ日の同じ時刻に心中すること決意する。綾菊の亡霊の謎に迫る佐平次。2017/04/28
犀門
1
#154★★★★☆2013/10/28
すぴか
0
シリーズ第八弾。ちょっとしたどんでん返しもあったし、平助の夢もわかったし、最後も気持ち良く終わっていたし、やっとシリーズ内で特に面白いのが出てきたなってかんじでした。(初版:2007.6.18)2012/04/30
lty14
0
シリーズも8作目となり佐助も少し成長したようだし、平助のやりたいこともわかったし次助の悩みも希望が見えつつあるし、よかったよかった。理不尽な伊十郎に言い返す場面ではもっと言ってやればいいのにって思わず応援してしまう。2019/03/02