内容説明
芸術性を秘めた仕事師としての名声が海外にまで流れた死神こと詩神玲児に、ニューヨークから困難な仕事の依頼がきた。死神の師匠である蕪木の過去と、死神自身のもつ屈辱の過去が交錯し、ニューヨークへと死神を誘う。決着をつけるべく、ニューヨークへと飛んだ死神は、アメリカの凶悪犯罪者たちを敵に回して、芸術ともいうべき戦いを開始する。だが、それは巨大な陰謀との戦いの幕開けでもあった。錯綜する過去と現在、それに絡まる罠と陰謀。合衆国に乱逆を開始する死神に勝算はあるのか。ニューヨークを舞台に炸裂する桑原譲太郎の最高傑作。
著者等紹介
桑原譲太郎［クワハラジョウタロウ］
８６年『新宿純愛物語』『ボクの女に手を出すな』の２作品が映画化され、鮮烈にデビュー。以後、精力的に執筆活動を展開。９９年、３年の充電期間を経て角川春樹事務所にて代表作１６本を一挙に文庫化
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