内容説明
太平洋銀行京都四条副支店長を勤めている南田のもとへ、融資先・小柳が営む鎌倉の新興菓子屋『ペストリー・カマクラ』のリスクッキーが送られてきた。しかし不吉にもそのクッキーの首は折れて紛失していた。それは続く連続殺人の予告状だったのだ!「古都の銘菓」という特集記事のため、『鎌倉観光サミット』で小柳と面識があった女性誌総合月刊誌「クロッシュ」の編集長にしてミステリーマニアの冬木雅彦は、自ら進んで事件解決のための謎の渦中へと飛び込む。しかし調査の最中、今度は南田も殺害されてしまう。二つの古都、鎌倉と京都を結ぶ線は一体何か?書き下ろしミステリー。
著者等紹介
金久保茂樹[カナクボシゲキ]
1947年、東京都出身。紀行作家、料理評論家を経て99年に『龍の道殺人事件』で作家デビュー。その経験を生かした食に満ちた旅情をベースにしながらのアリバイ崩しミステリという新境地を開拓して、好評を得ている
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