双葉文庫<br> 劇団42歳♂

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双葉文庫
劇団42歳♂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575523829
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大学の仲間が20年ぶりに劇団を再結成した。一日限りの公演に向け、それぞれ仕事や家庭を抱えながら稽古に参加する。演目はシェイクスピアの「オセロー」。昔の仲間と集ううちに、実生活で抱えている問題が役柄とリンクし、自分自身を見つめ直すきっかけとなってゆく――。不惑を越えてなお惑う男たちに、温かなエールを贈る物語。

内容説明

大学で劇団仲間だった5人の男たち。卒業後20年が経ち、今は異なる道を歩む彼らだが、一日限りの「オセロー」公演に向けて劇団を再結成した。だが個々の事情もあり、稽古は思うようにいかない。そのうち一人は姿をくらましてしまい…。果たして、無事に幕は上がるのか?そして、芝居の内容と絡みあう彼らの現実問題、その行く末は―?ややこしいから愛おしい、中年男子の「友情」を描いた連作短編集。

著者等紹介

田中兆子[タナカチョウコ]
1964年富山県生まれ。2011年、短編「べしみ」で第10回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞する。14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。18年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

砥鹿遙

9
多少演劇の世界に踏み込んだ(普通の人生を踏み外した)身として、大いに楽しめました。帯に〈ややこしいから愛おしい、中年男子の「友情」〉と、解説に〈男らしさにまつわるいろいろなトラブルを演劇に絡めて時には鋭く、時にはおかしく、時には優しく描き出した作品〉とあり。確かにそうでした。でしたけれども、若干女性視線だなあと感じないでもない感じ? 多くの「男子」は、そこまで「男らしさ」にこだわってるわけじゃないよ、とも思う。というか、女性が思うところの「男子が求めているであろう男らしさ」に振れてる、みたいな?2022/12/06

だくだく

5
学生時代に名古屋で「劇団21歳♂」で演劇を楽しんでいた5人の男たちが、20年ぶりに芝居をやろうと再集結。役者として成功したヤツ、成功していないけど続けているヤツ、実業家として成功したヤツなど、それぞれがいろいろな人生を歩んでいるけど、会ってしまえば、当時と変わらない気のいい仲間。そういうものなんだよね。とても良かったのだけれど、シェイクスピアに詳しかったら、もっと楽しめたような気がしないでもない。2021/07/29

Yuichi Fukumoto

3
学生の時、芝居をしていたので、気になり読んでみました。芝居をする人のこだわり、いくつになっても変わらない男達。とても面白く読ませていただきました。★★☆2020/08/14

りねん

2
星2つ 【オセロー】という演目を知らなかったので、感情移入できなかったですが、中盤から終盤の夫婦間で喧嘩してから、小説の人物たちに人間味がでてきて、面白かったです😁 シェークスピアの一説、【人を愛してない人の言葉は汚く、貧しい】、この言葉が心に突き刺さりました。2020/09/20

武田

1
★★★★☆2021/08/03

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