内容説明
谷原京子(契約社員、時給998円)「マジ、辞めてやる!」でも、でも…本を愛する私たちの物語。
著者等紹介
早見和真[ハヤミカズマサ]
1977年、神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』でデビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年『ぼくたちの家族』が映画化、15年『イノセント・デイズ』が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、テレビドラマ化もされ大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
1501
タイトル買い。ユルい笑いに彩られた世界観は好きな方。随所で、それまでのキャライメージを崩してでも笑いに走っている場面があり、作者もノリ良く書いていたのだろうと伺える。著者の本は初めてだったが、女性の描き方が上手というか、描き分けがしつかりしているように感じた。そこも成功点。肩の力を抜いて読みすぎたのか、結末数箇所に疑問を残したまま。というか、マダムの突然の号泣あたりの背景説明は不親切すぎるような。コレを読んでから本屋に行くと、店員さんの細かい工夫に気づけて楽しくなった。2019/11/15
starbro
1285
2020年本屋大賞にノミネートされてから、図書館に予約したので、コロナ禍もあって、漸く読めました(8/10)。早見 和真、2作目です。斜陽産業の書店員の悲哀&リアルが感じられるコミカルな作品、本屋大賞9位は順当なところかも知れません。作中作、『空前のエデン』&『糸魚川断層ニラ殺人事件』を読んでみたい。図書館に予約している著者の新作『ザ・ロイヤルファミリー 』も楽しみにしています。 https://www.shosetsu-maru.com/interviews/1332020/06/26
kou
1267
店長の行動や発言に笑ったりハッとさせられたりと、店長が愛くるしくてたまらなかった。・・・でも、実際に一緒に働くとストレスで凄いことになるのかも(笑)。そして、谷原京子の悩みや葛藤を見ていると、どの仕事も、悩むことは似たような感じなんだな!と、少し気が楽になった。働いていると、自分自身や周りに対して、何で同じ方向が向けないんだろう?何で現状に満足しているんだろう?等々、繰り返し考えて苦しくなる時がある。そんな時に、こういう本に巡り会えるのだから、読書は辞められない!!と、改めて思った。2019/10/05
鉄之助
1056
多いんだろうな、「〇〇がバカすぎて」と思ってる人。実は私もその一人だ。「これは私の物語だ」と思わせる、著者の術中にまんまと はまってしまったようだ。読み始めたら、止まらぬ面白さ。出版・書店業界の裏話も散りばめられてダークな面もあるが、「本に救われたことがある人」がいるのも事実。「書店員が一人辞めたら、出会うべき作品にお客様が出会えなくなることがあるかもしれない」この一文にグッときた。一人の店員がつくったPOPで、埋もれた作品に脚光が当たることもある昨今だから。2020/02/19
ウッディ
947
朝礼でどうでもいい訓示を長々と話し、空気を読めず、面倒な客が来ると、バックヤードに引っ込む。そんなバカ店長に不満タラタラの書店の契約社員・谷原京子は、自分が面白いと思う小説をお客様に届けたいと願うが。現場の事が何もわかっていない社長、売りたい本を届けてくれない版元、天狗になった作家・・バカすぎる周囲に毒を吐く京子という構図で、先細りする街の書店と本の未来の光と影をコミカルに描く。伏線回収も鮮やかで、思惑通り、本屋大賞の候補作になったけど、店長がバカを演じているのか、天然なのか、最後まで分かりませんでした。2020/02/18
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