内容説明
第二巻には萩原朔太郎論をのぞく著者のほとんど全ての(思潮社刊『抒情の方法』収録以外の)研究・評論を収録した。
目次
1 歌論(「妖艶」の構造と其の近代的可能性―「妖艶」と、朔太郎の「艶の形而上学」;定家「拉鬼体」の本質;定家「拉鬼体」の考察―拉鬼体十二首を中心にして)
2 詩論(西脇順三郎の方法;宮沢賢治の方法―『春と修羅』を軸に;近代詩研究瞥見―宮沢賢治研究の流行;中原中也「含羞」―在りし日の歌 ほか)
3 物語論(島尾敏雄「死の棘」;沈黙した諷喩―小川国夫;芥川龍之介『薮の中』について―比喩としての「文学」;太宰治『津軽』論 ほか)
著者等紹介
長野隆[ナガノタカシ]
昭和26年(1951)福岡県京都(みやこ)郡生まれ。関西学院大学大学院卒。弘前大学教授。平成12年(2000)没
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