アスペクト文庫 あなたの知らない武術のヒミツ―心身を活性化させる武医同術の智恵

長野 峻也【著】

アスペクト（2012/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 254p／高さ 15cm
• 商品コード 9784757221079
• NDC分類 789
• Cコード C0175

内容説明

あの秘技は本当に効くのか！？世間に流通する武術の神秘的なイメージをメッタ斬り。専門家でも騙される「気」「合気」「発勁」「ナンバ」「縮地」といった言葉を検証し、武道界のタブーに挑んだ超問題作が、文庫になって再び見参。神秘と憧れの響きを持って語られる武術の謎が、今、解き明かされる。

目次

第１章　知られざる武術―本当の武術を誰も知らない（神秘のパワーの秘密―中芯を鍛える強健法）
第２章　秘伝の真相―誤解からは妄想が生まれる（古武術とナンバは関係ない―迷走するナンバ・ブームの真相を読む；気のパワーは物理法則を超えるか―気で触れずに飛ぶ技の原理；中国武術の秘伝“発勁”とは何か―打撃の極意は重心移動にあり；日本武道の奥義“合気”はトンデモか―原理が分かれば素人にもできる基本技；武術の秘伝“縮地”とは何か―歩法こそが秘伝の必勝法）
第３章　秘技伝授―専門家も騙される神秘の技の秘密、教えます（これができれば貴方もプチ達人―合気パフォーマンスの原理；これができれば貴方もプチ功夫マスター―発勁パフォーマンスの原理；武術と手品は似ている―コツを知るか知らないかの差）
第４章　武医同術―殺と活は裏と表（護身と健身は表裏一体―武医同術の原理を応用する護身健康法；自然の法則に従う健康法―知ってると得する武医同術の智恵）
第５章　殺陣と武術―芸能人をなめたらあかんぜよ（芸能界には達人がいっぱい―武術家顔負けの役者の芸；あちらの芸能界には達人がもっといっぱい―ブルース・リーが開拓した道；あちらの芸能界には達人がもっといっぱい―ブルース・リーが開拓した道）

著者等紹介

長野峻也［ナガノシュンヤ］
武術研究家。１９６３年天草生まれ。游心流武術健身法代表。日本武道医学専門学院二期卒。新陰流兵法千葉転会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ノラえもん]

武道やっているわけではないが、武道の持つ生き残るための武器としての側面について目を向けるいいきっかけになった。重要なのは重心の制御と力を抜いて全身を使った運動というのは大学時代の研究内容の着目点と近く面白く感じた。

2017/07/02

[MICKE]

人気の甲野ｻﾝに立ち向かえそうで好感を持つが、秘密が分かったからと云ってなんら変わらない弱い自分がいることに気付く、いつもながらに。

2012/07/03

[Mimimi]

剣道と合気道を齧ったことがあるので読んでみたんですが、まあまあかな。なるほどーと思うところと、「いや、それは違うだろ」と思うところとがあり。道がつく物って必ず○○派があるんだから、自分の意見と違う解釈があっても当たり前なんでしょうがね。

2012/07/07

[彷徨える魂]

序盤の文章はテーマが明瞭でないためか全体的に分かりにくく文章力を疑ってしまう。しかし中盤にさしかかると一つひとつテーマを絞って説明しているのでまともな文章となっている。／この中盤部分が本書の肝であり、実際に「武術のヒミツ」を学ぶことができる。あなたにも合気や発勁ができるようになるのである。（無論、宴会芸レベルである。喧嘩殺法を教えるわけにもいかないし、そこは然るべき道場に通って実際に学ばないといけないから、それでよい！）／終盤の芸能界や役者の話は流し読み。ただ著者当人にとっては一番楽しんで書いているパート

2012/11/04

[紗世]

興味深いが、なかなかに気に入らない部分が多い。うまく表現できないが、うーん、それはどうなんだろう。え、それはなんか違う気が。と読んでいて思うところが多。だが、なるほど。と思えるところもあり、インチキや悟り、構えの意味などは考えるきっかけとなる。そこまで長い本でもないので、武道をしている人で、少しでも時間がある人は十分に読む価値があると思う。

2012/09/11