内容説明
フィールドワークとは、文化などの垣根を越えて人と人とがぶつかり合い、分野と分野が融合する「関わりの方法論」である。時代や地域を縦横に行き来したフィールドワークの中で、どういう問いをたて、どのように分析したら説得力のある議論が展開できるのか、新しい世界観や世界認識を構築するヒントをどのように得ていったのか、多様な事例からその試行錯誤のプロセスを紹介。
目次
第1章 いま、なぜフィールドワークなのか
第2章 「問い」を立てる―フィールドでの気づきから論文の「問い」へ
第3章 仮説を検証する
第4章 フィールドでインタビューする
第5章 分野を超えて考える―学際的研究事始
第6章 サーベイ型調査
第7章 事例研究
第8章 一般的なモデルの構築に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★★★★★
2
京都大学のアジア・アフリカ地域研究研究科で行われたワークショップをもとに編集された本。一般的なフィールド論ではなく、調査における実践とそれを論文に組み立てるまでの思考の過程が、いくつかの具体的な事例をもとに提示されています。事例となる論文執筆者の証言にまで踏み込んでいるのが面白いですね、参考になりました。2009/12/22
はにゅ
0
地道な調査のなか、ブレイクスルーはいかに起こるのかというコラムが面白かったです。調査先の調査の分類の注意点などは実際的だと思ったじぇ。2014/06/22