内容説明
文明の破綻としての経済危機。今、必要な「新たな社会」像とは。
目次
第1章 出口のない危機
第2章 ミクロとマクロの合理性
第3章 経済が「モデル」を失うとき
第4章 グローバリズムとは何か
第5章 ニヒリズムに陥るアメリカ
第6章 構造改革とは何だったのか
第7章 誤解されたケインズ主義
第8章 「脱成長経済」への道
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学・経済思想史。著書に、『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)多数。2008年、第23回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いせやん
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経済ってそんなに合理的に動いてるん? という違和感に、経済思想の大家が本気で答えた本。2012/10/26
Nao
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http://tacano.wordpress.com/2009/04/27/%E5%A4%A7%E8%BB%A2%E6%8F%9B%E2%80%95%E2%80%95%E8%84%B1%E6%88%90%E9%95%B7%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%B8/ http://sustainability.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-79f5.html http://www.oct.zaq.ne.jp/poppo456/in/b_giichi2012/09/19
ARIA
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価値観の転換を著者は最後に訴えるが・・これは非常に困難であろう(著者もこのことについては述べているが)。新自由主義そして進歩主義によってばらばらにされニヒリズムに陥る現代社会・・・これからどうなるんだろ?少し結論部分が雑な気がしたが、新たな問題意識の提示という点では非常に有用な本であったと私は思った。2012/06/12
KJ
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「アメリカ文明」を批判するために書いたのかな?? たしかに、何もかも因数分解して物理でもって立証しようとする風潮で物事の本質を捉えることはできないということなど気持ちとして共感できるところは多いけれど、「マクドナライゼーション」のくだりなど論理飛躍・あまりに一面的な点が散見されたのはいただけない。 論理の個人的限界があるところに価値観があるのはいいけれど、優秀な人なんだしもう少し丁寧な展開がほしかったところ。もしかして口述を録音してそのまま書き下ろしたのかな・・・ 2009/05/09
じょに
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佐伯啓思の本で久々によろしかったかも。ゼミなんかで「だからケインズってさー」「ヴェーバーとヴェブレンのさー」みたいに、うだうだ喋ってたら、こんな本出来る気がする(笑)でもコレ、強化系読書としてしか機能しないわコレ。2009/03/28