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叢書《制度を考える》
市場を創る―バザールからネット取引まで

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  • サイズ A5判/ページ数 378p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757121270
  • NDC分類 331.845
  • Cコード C3033

内容説明

「市場」はどのように「設計」されてきたか、あなたの側にある、その成功と失敗。教科書が教えない「市場」の原理。新しい時代の経済学入門。

目次

唯一の自然な経済
知性の勝利
地獄の沙汰も金次第
情報は自由を求めている
正直は最善の策
最高札の値付け人へ
サァ、いくらで買う!
自分のために働くときには
特許という困惑
なんびとも孤島にあらず
公衆に対する陰謀
草の根の努力
他人のお金を管理する人々
競争の新時代
空気を求めて
貧困撲滅の戦士たち
市場の命令

著者等紹介

マクミラン,ジョン[マクミラン,ジョン][McMillan,John]
スタンフォード大学経営大学院教授。1971年カンタベリー大学(ニュージーランド)数学科卒業。1978年ニュー・サウス・ウェールズ大学経済学博士。ウエスタン・オンタリオ大学助教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授等を経て、1999年より現職。ゲーム理論の応用、市場のデザイン、移行経済の改革に関して多数の論文を持つ。FCCによる最初の電波周波数帯オークションのアドバイザー。オーストラリア、カナダ等の電波周波数帯オークションの設計にも参加

瀧澤弘和[タキザワヒロカズ]
経済産業研究所フェロー。1997年東京大学大学院経済学研究科単位取得修了。スタンフォード大学経済政策研究所客員研究員、東洋大学経済学部助教授、経済産業研究所ファカルティフェロー等を経て、2003年より現職。2004年より、東京大学大学院COEプロジェクト(統合型ものづくりシステムの研究)特任研究員

木村友二[キムラユウジ]
公正取引委員会事務総局企業結合調査官主査。競争政策研究センター研究員、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得修了、経済産業研究所研究スタッフ、競争政策研究センター客員研究員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

25
「JRA」は、勝ち馬投票券を、 「築地市場」は、鮮魚、干物など海産物全般を 「東京証券取引所」は、株式を、 それぞれ売買して取引利益を得ます。 ですが、より手堅く利益を得るのは、 実は「賢い市場設計者」(胴元)です。 私も、そんな設計者になりたいなぁと思い、 本書を手に取りました。 副題にあるとおり、政府の度重なる嫌がらせにもめげない 原始的なバザールから、かつての中国人民公社・ソビエト連邦の 中央計画経済の事例まで、読者をひきつけてやまない、 トピックス満載です。2012/10/26

Don2

7
よかった。実は学生だった頃に本屋で見かけて、面白そうとは思ったものの買わなかった本なのだけど、あの時買っときゃよかった。市場経済の成立要件を丁寧に解きほぐす本。世の中、自由経済vs計画経済で論じる人が多いけど、そんなにパキッと別れるわけないよね、というスタンス。結局ケースバイケースだよねってスタンスだから、事例が多くて論証的でステキ。なお、経済学の歴史的には、需要と供給→ゲーム理論と情報→行動経済学…と進んできてる中の二つ目を概観してるのが本書とのこと。2023/07/02

ぴーすけのパパ

5
経済学で「市場」というと、需要と供給があって、価格をシグナルとして均衡するという具合に、なんとく味気ないイメージを持っていました。この本では、具体的にいろいろな市場を題材にしています。そのため、経済学の難しい理論への理解がなくとも、楽しく読み進めることができました。インターネット・オークション、知的財産権、ニュージーランドとロシアと中国の市場経済化など題材は豊富です。市場に自由に任せればうまくいくわけはなく、目的のために市場をいかに設計するかというのが、まさにキモだと思いました。2018/08/22

まるさ

3
経済学のあらゆる分野における導入本として最適。「市場とはそもそも何ぞや」というところから始まってということを電子オークションや漁獲量規制など様々な事例を引用して、市場の在り方や設計について解りやすく記している。個人的に関心を抱いている貧困の撲滅や特許制度構築のための市場設計についても述べられておりその点も興味を持って読むことができた。2015/03/07

ねぎとろ

3
市場のメカニズムが機能するためには、適切な設計が必要であることを豊富な事例で説明している。設計には多かれ少なかれ国家の関与も必要になる。「市場か国家か」ではなく「市場と国家」という視点が重要とのこと。後半では市場を嫌悪する左派、市場原理万歳のリバタリアン双方が冷静に批判されている。2008/08/06

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