叢書コムニス
コミュニケーションするロボットは創れるか―記号創発システムへの構成論的アプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 249,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757102835
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0030

内容説明

新たなアプローチで、人間知能の本質に迫る。ロボットを人間に近づけていく探求から、これまでなかったコミュニケーション理解の地平を開く。

目次

第1章 コミュニケーションする機械
第2章 自律ロボットと概念
第3章 シェマモデル
第4章 行動創発
第5章 コミュニケーションと自律適応系
第6章 記号過程の創発
第7章 記号創発システム論

著者等紹介

谷口忠大[タニグチタダヒロ]
1978年、京都市生まれ。京都大学工学部物理工学科卒業。2006年、同大学院工学研究科博士課程修了。京都大学・博士(工学)。2005年、日本学術振興会特別研究員。2008年、立命館大学情報理工学部助教、2010年4月より同准教授。2008年6月から情報通信研究機構客員研究員を兼務。個体と組織における記号過程や創発システムの計算論的な理解、共生社会に向けた知能情報学技術の応用研究などについての研究・開発に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
☆自律的に概念を獲得し、コミュニケーションできるロボットは可能との立場。 構成論的アプローチとは、自然のものを理解するために、それを模した人工物を作ってみること。2017/05/09

orphechin

1
「いかにして人に近い存在をつくりあげるか?」という問いには「まず人を知るべし」が答えとなろう。温故知新。人間に近いロボットを作るカギは、人の持つ意識と身体の両輪のメカニズムに隠されていることを説いた良著。文理双方の言葉を駆使して記述された本書は難解だが、人を知りたい人、工学のフロンティアを知りたい人、その双方にとって有意義な読書体験を提供してくれるだろう。2012/09/26

kozawa

1
知能情報ジャンルの若手がこのテーマに切り込んだ。よくまとまってるんじゃないかと。視点は知能情報処理だよなぁ、いや本書としてはそれで別にいいんだろうけど。2011/02/17

yavℹ︎

0
なかなかの難解さ加減。2017/12/14

saku_taka

0
工学的な観点からコミュニケーションするロボットの可能性を探る。アイボがなぜ飽きられたのか,というところから,「自律知」と「道具知」とでは「自律知」が大事なのだ,と。もちろん現状ではまだコミュニケーションするには至っていないのだが,今後の研究が楽しみだ。ピアジェの構成論が出てきてびっくりしたが,認知発達や認知心理学研究とも親和性がある。2015/10/05

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