内容説明
フランソワ一世の愛でたタピスリーの数々に、グルーズの新しい版画戦略に、ジョフラン夫人の月曜サロンとコレクションに、ルブラン夫妻が織りなす画商/画家の蒐集/創作に、フランスに先駆け一般公開したドレスデンの王立美術館に、フランス美術に革新をもたらす王立絵画彫刻アカデミーに、一七世紀から一八世紀にかけてなされたこれら創造の軌跡とこの時代に新しい首都として形成されつつあったパリを中心に展開していくさまざまな美的営為を探り、フランス近世美術の進展と精華を明らかにする!
目次
プロローグ 美術と都市
第1章 フランソワ一世とタピストリー
第2章 グルーズの版画事業
第3章 ジョフラン夫人の美術愛好―月曜日のサロンと絵画コレクション
第4章 画商ルブランと画家ヴィジェ・ルブラン―様式研究とコレクション研究の間隙にみるスペイン絵画の影
第5章 一八世紀ドレスデンの王立絵画館―フランスの文化的変奏としてのザクセン
エピローグ 王立絵画彫刻アカデミーの功罪
著者等紹介
大野芳材[オオノヨシキ]
青山学院女子短期大学教授/フランス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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