内容説明
ドナテッロにチェッリーニ、ミケランジェロにレオナルド、ラファエッロにコレッジョにティツィアーノ、これらルネサンスの美術家が駆使した、自らの作品/虚構空間と観者のいる外部/現実空間との識閾を溶融し、観者を自らの作品の外にいて機能する登場人物として作品の中に組みこみ、さらには彼らを共働させて作品の企図/存在意義を完成させるという、驚くべきイデア/構想をみごとに読解する。
目次
第1章 共働させられる観者
第2章 共有された空間
第3章 肖像画と詩人
第4章 ドーム
第5章 歴史/物語、そして「エネルジア」
第6章 模倣、そして遅燃解釈導火線
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