内容説明
浦島太郎から聖徳太子まで。夜空に輝く23の物語。
目次
京都府の物語 すばるなど
「聖徳太子伝」より 火星
「御伽草子」より ベガ・アルタイル
富山県の物語 隕鉄
北海道の物語 三つ星 すばる
北海道の物語 アルタイル
宮城県の物語 ベガ アルタイル
鹿児島県の物語 月
瀬戸内海の物語 北斗七星 北極星
瀬戸内海の物語 さそり座〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
99
日本星空写真協会(ASPJ)とは、プロ・アマ問わない全国の星景写真家の作る協会のこと。星空の物語といえば、ギリシャ神話が定番だと思っていたが、日本の伝説もたくさんある。「聖徳太子伝」で火星と歌を競った話、「御伽草子」でこと座のベガとわし座のアルタイルが聞き間違いをしてしまった話、「平治物語」で信西が木星がみずがめ座の方角にあることや、昼間に金星が見えることから、後白河上皇の身代わりになって死んだ話。日本全国の名所と星景の写真と共に、23の物語を楽しめます。星空で繋がる仲間たちの写真集、いいですね。2022/11/03
ポチ
64
綺麗な星空ですね!鳥居や五重塔、城、里山、日本古来の風景になんて合っているんだろう‼︎そして数々の物語。この本のように星空を眺め古の昔に想いを馳せたい。2017/07/16
野のこ
23
星たちが地上に降りて棚田に輝く星空には息をのみました。日本って美しい!地域によって言い伝えが違うのも興味深かったです。特に印象に残ったのは、北海道、月の王子の雪合戦のこぼれ玉からうさぎになるお話。宮城県、離ればなれになった友人との友情のカササギの折り紙の七夕祭り、今でもあるのかしら。岡山県、流星から生まれた3つの神社、これは今でも星の催しがあるみたいなので素敵。神話では神さまが星になってた物語が多かったけど、日本では普通の人も星になってた。日本人にとって星ってそれだけ身近な存在だったのかな2017/04/14
鯖
22
日本の星空と逸話を集めた写真集。日本に特化したのは珍しいよね。東北に嫁ぐ将軍家の振姫が仲の良い和子姫に私は彦星、あなたは織り姫とカササギの折り紙を折る。これが仙台の七夕の始まりなのかなあ。しかしどこの国でも同じ星を用いて、線を結び、同じ形をみて、それでいて種類や逸話が異なる星座を作ってるのがすごい。目立って光る星は限られているからかもしれないけど。足利義近が夢に見た枝にとまる星は竜骨座のカノープス。次の日に見つけた捨て子は天海となった。麒麟はやくこいこい。天海ルート頼むぞ~。2020/06/21
aloha0307
18
日本各地に伝わる星空の伝説を、美しい写真と共に紹介 浦島太郎、聖徳太子も登場します。われわれは古事記、いやもっと古くから星に想いを寄せていたんだね。銀河鉄道の夜でも何度か登場した蠍座アンタレス 火星との”赤”の共演は古代でも眼を惹いたのだね。2017/01/15