内容説明
冷戦は終わった。だが「歴史は終わらない」。第二次世界大戦で敗者となり、冷戦後のバブル崩壊で二度目の敗者となった日本は、今や三度目の敗者になろうとしているのか?
目次
第1部 冷戦後の世界を考察する前提としての「国際政治史」(冷戦史再考断章―「冷戦構造」崩壊の原因を探る;ソ連側からみた冷戦史の背景;「ホッブス的世界」の中のアメリカ―ロバート・ケーガン『ネオコンの論理』(Of Paradise and Power)を読む)
第2部 第二次世界大戦―日本の教訓(歴史上にみる日本の安全保障問題―マルコ・ポーロが招いたコロンブスとペリー;第二次世界大戦と「日本の戦争」を考える―書評による試み)
第3部 敗戦後の日本が抱える「重荷」(自衛隊と日米安保の現実―憲法前文の「正しい」読み方;日本国憲法にみる政治性;「無条件降伏」とハーグ陸戦法規―日本にドイツ式「基本法」制定は可能であったか;新旧憲法の継続性―天皇制を焦点に;南樺太帰属問題再考―総領事館設置と首相公式訪問)
第4部 混迷の中の現代世界と日本(新たな国際情勢を掴む―パワーかそれとも地理か;揺らぐ日米同盟―国際パワー構造の変動が原因)
著者等紹介
望月和彦[モツズキカズヒコ]
桃山学院大学経済学部教授、専門は日本経済論、経済政策史
松村昌廣[マツムラマサヒロ]
桃山学院大学法学部教授、専門は国際政治学、国家安全保障論
村山高康[ムラヤマタカヤス]
桃山学院大学名誉教授、専門は政治学、国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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