内容説明
肉声のウーマン・リブ史。リブ資料多数収載。
目次
1 リブ私史ノート(はじめに―リブの時代と私;ヤンとアニー;日本最初のリブ資料;和製英語「ウーマン・リブ」の誕生;ウルフの会;榎美沙子と中ピ連;海外への発信―フェミンターン・プレス;『女のからだ』翻訳と出産クラス;おわりに―リブについてのいくつかのメモ)
2 「女から女たちへ」より(ビッチ宣言;家事の政治学;腟オーガズムの神話;長い変革のための序;HOW TO CHUZETSU;ピルは本当に良いものか;実用篇・子供をつくるとき;石女の叫び;丁玲について;コロンタイ「三代の恋」をめぐって)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒナコ
3
今ほど大学の中にフェミニズムが浸透していなかった時代。70年代のウーマンリブの時代には、大学に所属しない市井の人たちの女性運動があった。 テレビ局社員や出版社勤務の女性編集者たちと筆者との、手作りの運動としての女性運動の記録が、筆者の視点から語られている。政党の婦人部のような運動ではないところで、どう考え、何をしてきたのかが、ミクロな記録として、それぞれの登場人物も豊かに記録されている。 リブ時代のパンフレットやビラの文化と、現代のZINE文化とは、どこかで繋がっているかも、などとふと思った。2019/07/06