目次
第1章 永井荷風『冷笑』における「諦め」(「八笑人」の閑談会の企画―「笑ふ」ということ;閑談会の企画の発端とメンバー推薦の模様;諦めを語る笑人たち)
第2章 くりこみ理論と諦めの哲学(くりこみ理論における放棄の原理;くりこみ理論の完成期における日本の物理学研究の状況;くりこみ理論と諦めの思想;くりこみ理論が現代の素粒子物理学において有する意義;朝永振一郎博士における「放棄の原理」というフィロソフィーの芽生え;統一場理論の歴史的伝統と素粒子物理学にとっての意義―諦めを超越したアインシュタインの探究心を念頭に置いて)
第3章 雪の日の回想(青春期の荷風の落語家修業;『雪の日』について)
結び 荷風『冷笑』における諦めの哲学―比較哲学的考察の地平を求めて
付記
著者等紹介
鈴木文孝[スズキフミタカ]
1940年、静岡県に生まれる。1963年、東京教育大学文学部卒業。1965年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1970年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程を学科課程修了にて満期退学。その間、昭和43年度、昭和44年度日本学術振興会奨励研究員。2004年、愛知教育大学教授教育学部を定年により退職。現在、愛知教育大学名誉教授、文学博士(筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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