内容説明
明治維新後、近代日本は工業国への道を一筋につき進んだ。新しく首都となった江戸―東京は、とくに近代化の中心的舞台として激しく変貌を重ねて、今日の東京の姿になった。この近代120余年の間に、東京の本質ともいうべき、川と海との接点としての湊がどのように変化し、その結果が現在の巨大都市東京にどのような影響を与えてきたかをみてゆく。
目次
1 東京の川と地形
2 浅草と江戸
3 中世の江戸湊
4 近世江戸城の成立
5 江戸を支えた河岸
6 江戸の拡大と湊
7 明治の湊
8 湊の否定の時代
9 川の変貌と死
10 都市河川への展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
4
実に丁寧に調べてあり驚く。また東京の地形の複雑さについても改めて感じいる。2019/12/26
yooou
4
☆☆☆☆☆ 思っていた通り近代東京の成立と運河の歴史は一体としてとらえるべきものでした。その上で鈴木氏が語るウォーターフロントの概念は正座して読むべきものがありました。2010/03/30
catalyst
1
大都市基盤の流通網として変化を続け、そして陸路に取って代わられ危険物と成り果てるまで2009/12/01
darkfatnov
0
東京在住なので、自然に出来た流路と思ってたのが実は人工河川だったり、島と付く地名が実際に島だったりと、馴れ親しんでいるからこそ当たり前のように思ってた川と地域の関係を学ぶことができました。 また、無批判な欧米式の輸入により無理やり河川をコンクリで押し込めて為されてきた都市設計と、それによる湊を中心として築かれてきた公共空間の収奪を喝破した終盤は圧巻。2025/09/24
家の中のぱっぽ
0
東京の水辺の古地理を学ぶために購入。 川の歴史とともに民俗学も学べるので奥が深い。2021/11/17
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