目次
序文 アドラーと神経症的世界
全身で示すジェスチャー
支配的な母親
犯罪への道
リードしたがる少年
成長の恐れ
反抗的な「不良」少年
ハンガー・ストライキ
リーダーに従え
従順過ぎる子ども
神経症の素地
先天的な知恵遅れ
病気を使って思うがまま
著者等紹介
岩井俊憲[イワイトシノリ]
1947年、栃木県生まれ。1970年、早稲田大学卒業。1985年、ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。心理学博士、アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー、青森公立大学非常勤講師
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感想・レビュー
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八雲
1
アドラーカウンセラー養成講座を修了してから、しばらく勉強から遠ざかっていましたがようやく読みました。一般的なカウンセリングと違うのは、クライアントの不適切な行動をいかに建設的な行動に変えていくかを重視します。そのため傾聴のような心理的な回復に力点を置きません。アドラーはクライアントへの驚異的な洞察力で、なぜそのような行動をするのか即座に理解します。その土台となっている目的論の有効性を感じざるを得ません。またアドラー心理学が脚光を浴びるようになる前から地道に道を切り開いてきた先人たちに感謝したいです。2016/09/12
ちょうすけ
1
アドラーの他の本も読んだうえで、なんというかこの方は患者さんを選ぶんだろうと思いました。「うまくいかないのは親の無知と非協力」と書いてありましたが、そういう親を巻き込んでこその治療じゃないでしょうか。で、知りたいのはこの方が得意としたであろう子どもの懐に入るためのきっかけ作りなんですが、そこはあまり書いてなくて残念でした。まあでも、治療者が患者を良い方向に先導するのだ!というパターナルな関係性は時代的に仕方なかったのかもしれません。2014/10/14