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文春文庫
パーフェクト・リタイヤ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167544201
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

定年退職後のプラン作成には、ほぼ十年をかけた。全く新しい人生を始めるため、誰にも相談はしなかった。それまでに片をつけたい事が二つだけ残っている。あと六日―地味な人生を送ってきた独身女性の意外な決断を描く表題作ほか、「目が乾くほど現実を見つめたい」オーバー40女性たちの心情が鮮やかな傑作短篇、全五篇。

著者等紹介

藤堂志津子[トウドウシズコ]
北海道・札幌市生まれ。藤女子短期大学国文科卒業。学生時代より詩や小説を書き、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。デビュー作「マドンナのごとく」で、昭和62年、第21回北海道新聞文学賞を受賞、同時に直木賞候補となる。平成元年「熟れてゆく夏」で、第100回直木賞受賞。以降、従来にない自由な視点から現代女性の心理をとらえた精緻な恋愛小説を書きつづけている。主な小説に「ソング・オブ・サンデー」(第8回島清恋愛文学賞受賞)「秋の猫」(第16回柴田錬三郎賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風花

39
オーバー40女性達の様々な5つの物語。世代的に興味深く読むことが出来、自分のリタイア後を思わず想像させられるような読後感であった。でも、どの物語にも決して深く共感できたわけではなかった。ただ、ラストの表題作が、リタイア後に全く新しい人生を歩むために周到な準備していく定年前の女性の物語で、「こういうのもありか!」と思わずうなりそうになった。じゃあ私は、定年後に本当は何をしたいのだろう?どう生きたいのだろう?そう遠くない将来なので、まだまだ現実的ではなくとも小説を書くように想像してみたくなった。【★7】2016/04/29

choco

25
中年層の女性への応援メッセージなのだろうか。5編からなる40.50代の女性の物語。私はどのパターンにも当てはまらなかったけど、人生まだまだこれから…ということなのか。しかし、女性特有の嫉妬、妬み、嫌味。ウンザリだな。2015/02/17

coco夏ko10角

21
40代50代の女性たち、5つのお話収録の短編集。不倫が多かったような…。内容はあまりぴんとこず、同年代になってまた読むと感じるものが違うかも。2018/01/02

Book・CaFe

9
藤堂志津子さんの作品は初めて。一番印象に残った作品は「パーフェクト・リタイア」。独身で定年を迎えた布沙子、定年後の野望に向かってコツコツと突き進む姿、カッコイイなぁと思った。2012/05/31

onasu

8
総じて言うと、4、50歳代女性の、とある1週間。とは言っても、毎日が犬の散歩の繰り返しじゃあ、話しにならないので、異性を交えて。で、その絡みが、現役の女だったり、卒業間近だったり。表題作だけ、定年という定点とその後の展望を語っていて、異性との関わりが薄いのだけど、話しとして厚みがあり、その後に関心が沸きます。  軽い読み物と言ったら、語弊があるのかもしれませんが、藤堂さんの著作は、読み進まない固めの本と併読すると、ありがたみが増します。  それにしても、文庫の装丁。もう少し、どうにかならんもんか。2012/08/22

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