出版社内容情報
家にかよってくるようになった、子リスのアカキチ。たくましく成長し、その子どもがまた育っていく様子から、4年にわたるリスの生活を美しい写真と温かな文で紹介。竹田津さんは、アカキチの最後をみとることになる。
竹田津実/文・写真
6歳から
内容説明
わが家に通ってきたアカキチ。4年間見守り続けたのちには―
著者等紹介
竹田津実[タケタズミノル]
1937年、大分県生まれ。獣医師、写真家。1963年より北海道東部の小清水町農業共済組合家畜診療所勤務。1970年、同診療所所長。傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を行いながら、キタキツネの生態調査を続ける。2004年より、北海道東川町に移る。映画「キタキツネ物語」企画・動物監督。写真集、エッセイ、絵本のテキストに多数の仕事がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikutan
46
獣医でもある筆者の元に訪れるエゾリスの生態を沢山の写真と共に纏めた一冊。北海道に生息するエゾリスは、本州に生息するニホンリスより一回り大きいそうですが、その愛らしさは負けず劣らず。この本の主人公のアカキチ君は、筆者の背中に飛びのったりと人懐こい。そして、天敵のクマタカに30cmまで近づいたりして、かなり勇敢です。でも冬眠しない彼らにとって、やはり北国の寒さは厳しいんですね。以前飼っていた我が家のリスも低体温に陥って、カイロで温めたなぁ。小さな生き物の命は儚い。筆者のリス愛が溢れた、物語のような一冊でした。2015/08/30
p.ntsk
40
「北国からの動物記」シリーズ。北海道に住むエゾリスは本州のニホンリスと比べてひと回り大きく背の赤褐色の毛が特徴だそうです。写真集だけどストーリー性があって絵本を読んでいるかのようでした。エゾリスたちのありのままの生き生きとした営みが伝わってきて本当に愛らしく可愛いかったです。それも著者の竹田津さんが北海道東川町に住み自然の動物たちに寄り添って生活されているからなんだろうなと思いました。アカキチは最後可哀相だったけど馴染みの竹田津さんの所で最後を迎えられてよかったんじゃないかな。2015/07/15
クラミ♬
31
北海道のリスは耳が大きくフサフサで可愛い♡短いリス人生をみんな逞しくすばしっこく生きているようです☆2019/12/21
陽子
26
林の中に住んでいる獣医師の著者が家の周りにやってきたエゾリス(アカキチと命名)を、子リスの頃から4年に亘り追い続けたドキュメンタリーが絵本になっている。エゾリスの一生がドラマのよう。自然の中でたくましく生き抜いていくための厳しさや、森の息吹きと空気感が絵本から伝わってくる。著者とアカキチの絆がラストでキュンと涙をしぼる。単なる写真集とは違い、この世に1匹しかいない、アカキチというリスの存在感。その表情から感情まで伝わってくるようだった。イチオシです。2021/12/19
ももたろう
24
北海道の大自然の中で懸命に生きるエゾリスを追った動物記。獣医師で写真家の竹田津 実先生の作品。野性動物とこんなにも心が通い合うって凄いことだと思う。このシリーズ集めてみたい✨2020/11/16