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内容説明
CSV(共通価値の創造)とは、戦略論の泰斗マイケル・ポーター(ハーバード大学教授)が、2011年に提唱した新しい経営モデル。企業は、抜本的な社会課題を解決することで、経済価値を同時に増大できる。これは慈善や非営利の事業ではなく、本業としての経営戦略に組み込むことで初めて実現できる。CSVは、従来の戦略論を根本から見直す試みであり、世界的にも大きな影響を与え始めている。本書では、日本企業がCSVをいかに自社の経営戦略に取り込み、飛躍を遂げていくべきか。ポーター教授の下で学び、現在ビジネススクールで教鞭をとりながら、ファーストリテイリング、BCGをはじめとする企業のアドバイザーを務める著者が、ポーター教授の理論やCSRとの違い、豊富な内外の企業事例、そして、実践に至るまでを具体的に提案するものである。著者とポーター教授、グラミングループ総裁のムハマド・ユヌス博士との各対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
83
ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授が唱える新しい経営モデル「CSV」を解説◆要は本来の事業とは別個に、社会としての課題に取り組んで成果を出していくこうという概念。◆取り組むべき社会課題を正しく設定、自社の儲けの仕組みに合った経営モデルの取り込み、成長を持続させるために時間軸を戦略に取り入れる。◆単純な成長神話がなくなった現代にこそ必要な戦略なのだろう。 米国の現大統領さんに是非読んでもらいたい内容。(内容が面白いわけではない)2019/11/10
Hidetada Harada
14
面白い本でした。自身の仕事を定義し直して、それを必要とする新しい市場に提供する仕組みを作る。その際、提供する価値や対価としての利益は、自分だけが独占せず広く共有することと理解しました。2020/10/20
Mattover
3
経済的価値と社会的価値の両方を追い求めることが、結果的にその両方を実現することに寄与することを問うた書籍。企業の芯を何に求めるか、と言うことだと思う。CSV経営はビジョナリーカンパニー的思考や競争戦略にも通ずるものだと理解。その考えをどれだけ従業員に正しく伝えられるかがポイントなのだろう。2020/07/24
松子
3
CSVへの会社の取り組みが書かれており、少しイメージがつかめた気がします2019/03/10
siro
3
日本企業に対して肯定的な意見に感じた。途中からは経営戦略紹介みたいな感じ。ポーター教授の意見とJ-CSVは相容れないように感じた。CSRに限界があるという点は同意2017/03/26