内容説明
太陽がほほえむと、芽がうまれ、虫もうまれ、色がうまれ…そして、ぼくもうまれた。やがて夕方になり、太陽がまぶたをとじると、星たちがうまれる。太陽が見守る中で、すべてのものがうまれていく―すべてのものにある“うまれる瞬間”を、美しく描く絵本。
著者等紹介
きくちちき[キクチチキ]
1975年北海道生まれ。絵本作家。個展のたびに手製の絵本を発表し、人気を博す。2012年『しろねこくろねこ』(学研)『やまねこのおはなし』(作・どいかや/イースト・プレス)でデビュー。2013年ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)にて『しろねこくろねこ』が金のりんご賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
54
きくちちきの絵本は以前にも読んだ事がある。この「きくちちき」という名前、いつ見てもつい「きちくきち」と言いそうになる。鬼畜キチとは穏やかでないのですぐに「違う違うきくちちき」と心中で訂正を施す。まあそんな事、どうでもよいのだが。しかしきくちちきの絵本が独特だからこそこの様にその名も印象に残っているのだ。そんなきくちさんのこれまた独特な絵本。朝から晩までにあらゆるものがこの世に生まれる瞬間をダイナミックに描いた絵本。私の好きな感じではないのだが、この広さは何だかひどく気持ちがいい。何だろうこの感じ。非凡。2017/04/04
小夜風
23
【図書館】絵に見入ってしまう。影のところとか暗いところは見た瞬間ドキッとしてしまうのだけど、見ているうちに良い絵だなぁって思えてくる。きくちちきさんって、絵本作家というよりは芸術家みたいですね。2014/12/24
mntmt
22
いろいろな”うまれる”。ハッとしました。2016/08/19
gtn
18
植物も虫も人間も、同じ生命体。みなそれぞれ生まれ、周りはその喜びに包まれる。その嬉しさがなければ、世界は成り立たない。2022/01/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
生まれてきてくれてありがとう。著者がわが子出産のタイミングで作った絵本。新しい出会いに感謝。2021/05/08