出版社内容情報
世のため、人のため、だけど一番は自分のため?!中学3年生の気まま男子、京座木光也は、生徒会長に立候補することを決意。選挙を勝ち抜くべく、リーダーになるための研究を始めますが……。恋に友情、SNSの炎上、etc。思いもかけない大波小波が次々と!自分を変えたい、変わりたい、と思っている人にエールを送る、青春ストーリー。
内容説明
「いい人」と「やなやつ」のあいだには…?自分を変えたい!変わりたい!と思っている子にエールをおくる青春ストーリー。ベストセラー『いい人ランキング』に続く、待望の姉妹編!
著者等紹介
吉野万理子[ヨシノマリコ]
神奈川県出身。上智大学文学部卒業。新聞社、出版社で編集業務に携わった後、2002年、『葬式新聞』で、日本テレビシナリオ登龍門優秀賞受賞、脚本家としてデビュー。2004年『仔犬のワルツ』の脚本執筆。2005年『秋の大三角』で第一回新潮エンターテインメント新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tan
30
市議の叔父に勧められ生徒会長選挙に立候補する光也の成長物語。いいやつの方が人気があって当選するだろうけど光也だって言う程やなやつではないと思う。周りの子達のキャラが個性的で面白いし、性格分析官のいいやつの定義①メンタルが安定している②視野が広い③感謝の気持ちを常に持っている。はまさにその通り。更に恋愛話もあってなかなか面白い内容だった。でも盗撮や毒エサ、ネットの中傷など色んな事件が巻き起こるが結局、どれも解決無し?にはちょっと消化不良気味。せめて学校側は盗撮犯だけでもはっきりとさせて欲しかったですね。2025/08/24
糸巻
24
YA。中学2年の光也は市議の伯父の勧めで生徒会長選挙に立候補を決める。親友から〝やなやつ〟認定され、選挙に勝てるような良い人になるべく計画し…。誰からも嫌われるようなやなやつではないけど、知るうちに嫌な面が少し鼻につく程度の光也が色んな人との出会いで確実に成長を遂げて行く。選挙は通過点で校内や友人など周囲のトラブルにも誠実に対処していく光也はもう〝やなやつ〟なんかじゃなかった。10代で自分の欠点を知って認められるだけでもすごいんじゃないかな。私が考える良い人は人の為にサッと行動出来る人。2025/08/18
nyanco
22
市議会議員の伯父に勧められ生徒会長に立候補しようとする光也。 友たちのヤナギに「やなやつ偏差値60くらい」と言われてしまう。 幼馴染の葵とヤナギと「やなやつ」「いいやつ」って何?と考え、光也の「いいやつ改造計画」が始まる。 小学校高学年~中学生向けYAとして読みやすく、面白いと感じました。 3人それぞれの性格が伝わりやすい描写でした。 今時の中学生の様子も伝わってきました。 ジュニア・YAの作品を多く書かれている吉野真理子さん、もう少し年齢層を上げた大人向けの作品も読みたいです。 #NetGalleyにて2025/01/24
信兵衛
19
主人公の成長ぶりも、中学生らしく、頼もしく清々しい。 いろいろ問題を起こして渦中にいる大人たちにも、是非見習ってほしいと思う処です。 お薦め。2025/02/22
りらこ
17
子どもたちと話すと小学生でさえもが 「学校でキャラを作っている」と、言う。 「周りからどうみられるか、みられたい自分を演出してそれをキャラとしている」と、言う。周りからどう見られているか、その期待を担って行動する、立ち位置を確定して、その場所で行動する、がデフォルトだそう。 主人公光也があるきっかけのために「やなやつ」だと親友たちに言われて、自分を客観視しながら自分を演出しているうちに心の声に従って動くのがとても良い。 2025/02/21