出版社内容情報
「改革・開放」政策によって生まれた「巨大市場」への投資の失敗例は後を断たない。中国企業の本質、企業経営のあり方、労働者の行動様式と意識、国際化への対応の違いなど、日中摩擦を具体例を挙げて語る生きた中国ビジネス論。
内容説明
10数年におよぶ中国投資の手痛い教訓から、典型的な30ケースを選んでQ&Aで答える。実務と調査の第一人者による中国社会解析。
目次
第1章 揺れ動く経営環境―混在する新旧システム(桎梏としての社会主義体制;改革・開放と高まる競争圧力;迷走する社会主義市場経済)
第2章 企業行動のメカニズム―トップダウンの組織風土(政府主導型企業経営の実態;中国的な企業管理とは;労働者主権の理想と現実)
第3章 屹立する文化の壁―企業社会の「関係主義」的構成(面子と関係のダイナミズム;中国人の企業観)
第4章 国際化の流れの中で―世界の中の中国・中国の中の世界(深まる世界経済との結びつき;文化と歴史の違いを越えて)