赤坂魔境―哀しい韓国女たち

安 福基子【著】

亜紀書房（1994/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 219p／高さ 20cm
• 商品コード 9784750594231
• NDC分類 916
• Cコード C0036

出版社内容情報

80年代、韓国赤坂村といわれるほど栄えたコリアンクラブはなぜ衰退したか。在日1世半の著者はソウルからきた女にだまされ、逃亡への怒りの追跡過程で、高利貸、ヤクザ、悪徳政治家の支配するコリアンクラブの内実と肉体を武器に日本への定住をめざす女たちの姿を知る。

内容説明

一時は韓国赤坂村といわれるほど栄えたコリアンクラブがなぜ衰退したか。在日一世半の著者はウラ社会だからこそわかる日韓両国の真実を、みずからかかわった事件をもとに率直に語り、真実にもとづく対話を呼びかける。

目次

第１章　韓国からきた女たち
第２章　赤坂魔境
第３章　在日韓国人の女たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆに]

黄民基『奴らが哭く前に』にやたら感動し、在日のノンフィクションものにも手を出してみようと思って手に取った作品。…だったが、うーんという感じ。歴史についての教科書的記述が延々繰り返されている点と、本質主義的認識が多すぎる点とで、辟易。「なぜ」の部分の掘り下げが浅いため冗長。題材は面白いだけに、義憤が先立ってしまったのが惜しい印象。

2016/07/29