出版社内容情報
いずれ米中二大強国へと覇権は移っていく。その時、日本を含めたアジアはどう動くのか。本書は、日本の安全保障研究のトップとも称すべきメンバーによる、これから10年を見越した戦略環境分析を一冊にまとめたものである。
内容説明
一極から二極へ。いずれ米中二大強国へと覇権は移っていく。そのとき、日本を含めたアジアはどう動くのか。安全保障学の泰斗11人が喫緊の課題と将来の展望を果敢に論じる。
目次
第1部 パワー・シフト下における日本(パワー・シフトのなかの日本の安全保障;2010年代世界と日本の位置―文明論の視角から;米国新戦略と日米同盟)
第2部 パワー・シフト下における東アジア(「グレーゾーン」のなかの日中関係―威嚇と抑止のなかの安定追求;プーチン政権の安定性と対外関係―ウクライナ問題を背景に;朝鮮半島―システム再編期の国際関係;パワー・シフトと東南アジア―地域制度を通じて大国政治を制覇する)
第3部 新しい安全保障の課題(海洋の安全保障と日本;宇宙空間の安全保障利用―その歴史とわが国の課題;非伝統的安全保障としてのサイバーセキュリティの課題)
歴史の流れのなかで考えよ
著者等紹介
渡邉昭夫[ワタナベアキオ]
財団法人平和・安全保障研究所副会長。1958年東京大学文学部卒業。1966年オーストラリア国立大学博士課程修了(Ph.D)。明治大学助教授、東京大学教授、青山学院大学教授、財団法人平和・安全保障研究所理事長を経て2006年より現職
秋山昌廣[アキヤママサヒロ]
東京財団理事長。1964年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省。在カナダ日本国大使館参事官、大蔵省銀行局調査課長、主計局主計官、奈良県警察本部長、東京税関長などを歴任。1991年防衛庁に移り、防衛審議官、経理局長、防衛局長、防衛事務次官を経て、1998年退官。1999~2001年ハーバード大学客員研究員、2001~2012年海洋政策研究財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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