内容説明
外交官を目指すが、病に倒れて挫折、失意のうちに僧侶となる。さらに幼い長男を亡くし、大病を患った禅寺の住職。その苦悶のなかで知った壼中日月長し(孤独を悠々自適に楽しむ)の真のこころ。
目次
第1章 愛別離苦と私―サヨナラの空虚にどう対処するか
第2章 虚空苦と私―「ひとり」が充足できてこそ、二人、三人が面白い
第3章 比較地獄と私―自分探しとは人と違う自分を探すこと
第4章 死苦と私―どうせ死ぬから「私」がいとおしい
第5章 孤独と私―「ひとり」だけれど自分だけではない
第6章 求不得苦と私―幸福は「あるべき私」を離れたところに
著者等紹介
藤原東演[フジワラトウエン]
1944年(昭和19年)、静岡県に生まれる。臨済宗妙心寺派宝泰寺(静岡市)住職、サールナートホール館長、臨済宗妙心寺派布教師会会長。京都大学法学部に在学中、外交官を志すが、病に倒れて断念。同大学卒業後、京都東福寺専門道場にて林恵鏡老師のもとで修行し、宝泰寺の住職になる。臨済宗妙心寺派教学部部長を経て花園学園法人本部事務局長を任じられ、浜松大学にて教鞭をとる。一方で、NPO「こころの絆をはぐくむ会」代表、「いのちの電話」評議員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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