内容説明
GDPは韓国を抜き、いまや南アジアの約8割を占め、核兵器の保有、国産空母の生産にまで踏み込むインド―南アジアに次々と橋頭堡をつくる中国を牽制すべく軍事大国化を急ぎ、インド洋の覇権も強く意識しだした。その狙いと実情と展望を、気鋭の専門家が明かす。
目次
第1章 南アジアの大国インドと日本(軍事大国化への動き;軍事力整備を図るインド)
第2章 インド・インド洋をめぐる主要国の狙い(インド・インド洋の地政学的重要性;インドをめぐる米中ロ日の動き;インド周辺国、インド洋をめぐる動き)
第3章 大国化するインドの軍事力―その現状(軍事力・軍事費の評価―概観;インド軍の戦略と通常戦力;インドの核軍事力;インドの国内治安―連携ある治安対策の重要性)
4 インド・南アジア・インド洋・アフガニスタンの将来(インド安全保障態勢のゆくえ)
著者等紹介
西原正[ニシハラマサシ]
平和・安全保障研究所理事長。ミシガン大学大学院修了(Ph.D.取得)。防衛大学校長などを経て現職
堀本武功[ホリモトタケノリ]
尚美学園大学教授(京都大学大学院特任教授、拓殖大学大学院客員教授)。中央大学法学部卒、デリー大学大学院修了。南アジア国際政治専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maimai
4
経済、軍事力ともに大国化するインド。 ITで得た収入で軍事製品を購入して陸軍、海軍ともに強化を図る一方で中国やパキスタンとの牽制をしあうもんだから、アジア圏内に於いて中国と並ぶ大国なのだろう。 インドは数学に重きを於いた教育制度により、IT化で軍事機器や経済を共に高度化することに成功した。 中国の不動産買収とサイバー攻撃、北朝鮮のミサイル問題、韓国の世界的音楽グループの日本非難、米国のバイデンの反日感情、等米中の板挟みにあい苦しい中でも自国の強化を図る為にどうしたらいいかを考えることは重要なのだろうか。2021/05/06
Studies
2
まとめ及び復習に役立つ。方向性が分かるが、平易な記述でなおかつ、高度な内容というわけでもない。2015/03/17
おっくー
2
もらった本。インドの近代から現代を理解し、インドの将来を予見している本だった。データや公式発表の引用や根拠となる資料も列挙されていて信ぴょう性の高い本だと思う。とても勉強になった。日本のシーレーンはインド洋と深い関係を持ちまた、中国問題をインドも持ち今後日本との関係がより強固なものになって欲しいと思う。2014/09/03
かいと
0
これから軍事大国化していくインドは注目すべき国である。我々日本人もインドとの関係を深いものにしていかなければならない。近年の国際関係を学ぶ上でこの本はとてもよい参考書になるだろう。2014/08/05
チェレーン
0
近年増していく、インドによる軍事力増強の背景に何があるのか興味を持って読んでみた。地政学初学者の私には、世界各国の注目がインド洋のさまざまな利権に集まる理由が手に取るようにわかり、非常に読みやすい本です。2011/03/31