シリーズ〈文明と平和学〉<br> 3.11からの平和学―「脱原子力型社会」へ向けて

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シリーズ〈文明と平和学〉
3.11からの平和学―「脱原子力型社会」へ向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750356778
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

原子力災害があぶり出した近代文明社会の構造的暴力を問う。設立50周年を迎えた日本平和学会が総力をあげて“文明と平和学”の課題に取り組むシリーズの第1巻は、東京電力福島原発事故によって顕在化した近代文明社会の構造的矛盾を根源的にとらえ直す。人間と自然、科学技術と戦争、中心と周辺といった問題を問い、望ましい社会の実現へ向けた歩みを作り出していくための知的探求を試みる一冊。

目次

はじめに 3.11からの平和学
第1部 「3.11」とは何か(語りにくい原発事故被害―なぜ被害の可視化が必要なのか;3.11後の復興と“自然支配”―ポスト開発論の視点から;福島県中通りにおける地域住民の闘い―放射性廃棄物処理問題をめぐって;福島県外自治体が経験した原子力災害―原子力との関係性に変化はみえるか;福島原発事故 メディアの敗北―「吉田調書」報道と「深層」をめぐって)
第2部 グローバルな文脈からみた「3.11」(原子力災害と被災者の人権―国際人権法の観点から;戦後の核開発国際協調体制とフクシマの連続性―UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)を中心に
福島第一原発事故の後始末―海洋放出に反発する太平洋諸島の人びとの声
気候危機とウクライナ危機と忘却とによる「究極の選択」―原発再稼働への平和学からの問題提起)
第3部 原子力型社会を乗り越える(原発事故後の分断からの正義・平和構築―非対称コンフリクト変容と修復的アプローチ;「風評」に抗う―測る、発信する、たたかう人びと;「脱原子力社会」へ歩み出した台湾―原発廃止・エネルギー転換・核の後始末)
おわりに 近代「文明災」としての3.11

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2024/06/16

tu-ta

1
全部は読めていないけど、本日開催される環境平和研究会のこの本の書評セッションのために斜め読み。七沢潔さんの書いた【第5章 福島原発事故 メディアの敗北――「吉田調書」報道と「深層」をめぐって】は圧倒的に興味深い。3月15日の記録がブラックボックスに入れられていた、東電は音声記録が残っていないと主張しているとのこと。七沢さんはこの日のことなどを残された資料から描く。3月15日に何が起きたのかということを考えることが、原発の今後を考えるうえでも決定的に重要だろう。一人でも多くの人に読んで欲しい。2024/03/10

0
第1章「語りにくい原発事故被害――なぜ被害の可視化が必要なのか」(清水奈名子)が特によかった。というか、これが第1章にあることで、自分の中の「原発事故被害について考えることをなんとなく遠ざけてしまう」感覚と向きあうことができて、そのあとの章を読み進めることができた。2024/06/17

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