内容説明
韓国・北朝鮮・中国・日本の文学者・研究者たちが描く、朝鮮植民地支配と闘った詩人たちの足跡。
目次
第1部 学生運動と抵抗詩人(朝鮮南部の抵抗作家、李石城を読む―発掘の意味をこめて;「堤防工事」;朝鮮植民地期のアナキズム独立運動;鄭〓采の活動と詩篇に表れる抵抗精神;歴史的人物、朴準〓の書き残した詩篇に関する考察―早稲田大学留学時代の作品を中心に;朴準〓の発掘詩紹介)
第2部 抵抗から独立へ(尹東柱―詩による抵抗の充実と苦悩;李相和―抵抗と復活の世界性;植民地時代の朝鮮における『国民文学』;二重のディアスポラ、尹東柱;尹東柱の児童詩とその文学史的意義;李陸史の文筆活動と詩)
第3部 付録・関連短文
著者等紹介
金正勲[キムジョンフン]
1962年韓国生まれ。1980年光州民主化運動の時、詩人文炳蘭の講義に刺激を受けたことが文学的感性を育てる契機になる。韓国・朝鮮大学校国語国文学科を卒業後、日本に留学。関西学院大学大学院文学研究科で学び、博士学位取得。韓国の視点から日本文学を読むことに励み、さらに文学の社会的役割を意識しつつ韓日文化の掛け橋になる活動に専念している。中央大学政策文化総合研究所の客員研究員歴任。現在、全南科学大学校副教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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