内容説明
「合理性の非合理性」に対抗するために。効率性や予測可能性、計算可能性に主眼をおいたケアマネジメントの導入は、ソーシャルワーク実践にどのような影響を及ぼすのか。英国の公共セクターにおける政策的背景や実践例をもとに、各種社会理論も援用して、市場型経済におけるソーシャルワークをめぐる課題を明らかにし、進むべき道を探し出す。
目次
第1部 マクロ的視点 ケアマネジメント導入を理解する―理論と文脈(社会変動の理論化;社会変動の文脈―グローバリゼーション、マクドナルド化、そしてケアマネジメントの導入)
第2部 ミクロ的視点 ケアマネジメント役割についてのソーシャルワーカーの認識―調査からの研究結果(ソーシャルワーク実践におけるケアマネジメントの影響;ケアマネジメント・サービスにおける消費者主義、選択、エンパワメント;ケアマネージャーとしてのソーシャルワーカー―その実践の専門的地位)
第3部 マクロとミクロを考察する 過去を振り返り、将来をみる(ケアの商品化としてのケアマネジメント―後期資本主義としてのポストモダニティにおいて;ケアマネジメントの専門領域におけるソーシャルワーク実践)
著者等紹介
ダスティン,ドナ[ダスティン,ドナ] [Dustin,Donna]
ロンドン・メトロポリタン大学応用社会科学部主任講師として1992年から勤務ののち、2010年に退任(名誉研究員)。現在、高齢者とその家族のためのコミュニティ支援プログラム「Zacchaeus Project」運営委員長
小坂啓史[コサカヒロシ]
武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、日本福祉大学教育・心理学部子ども発達学科教授
圷洋一[アクツヨウイチ]
首都大学東京大学院人文科学研究科社会行動学専攻社会福祉学教室博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。現在、東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授
堀田裕子[ホッタユウコ]
名古屋大学大学院人間情報学研究科社会情報学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、摂南大学学長付特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saiikitogohu