内容説明
かつて日米のテレビエンジニアたちは、国境を越えた共通のライフスタイルをつくる夢を見た。だが戦後、テレビ文化が発達するにつれ、日米の溝が次第に深まっていったのはなぜなのか。「環太平洋アジア・テレビ文化圏」の可能性とあわせ、新世代に問う意欲作。
目次
第1章 「魔法の箱」とグローバリズムの夢
第2章 アメリカ占領とテクノ・ナショナリズム
第3章 テレビ文化黎明期―日米ベビーブーマーの共通体験とへだたり
第4章 カラーテレビの不調和―アメリカの恩と日本の感謝をめぐって
第5章 衛星放送と友好のイメージ―宇宙中継がつなぐもの
第6章 テレビで相手を知ること―ドキュメンタリーからコメディまで
第7章 VCR革命とtele‐vision(遠く離れた視界)
著者等紹介
小代有希子[コシロユキコ]
東京外国語大学、東京大学大学院を経て、フルブライト奨学生として米国コロンビア大学院に留学し、1992年に歴史学博士号を取得。米国大学で教鞭をとった後、2006年より日本大学国際関係学部教授を務める。著書には日米関係における人種要因を考察したTrans‐Pacific Racisms and the US Occupation of Japan(2001年、大平正芳賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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