内容説明
各章読み切り→知りたいことからすぐ読める。専門家による平易な記述→外せないポイントがつかめる。本質的で深い異文化理解の入り口(エリア・スタディーズ)シリーズ!
目次
第1部 ベルギー前史(ローマ帝国の支配下で―カエサルの征服と「属州ベルギカ」;フランク王国―言語境界線の起源 ほか)
第2部 近代国家の建設(独立時の国際関係―険悪だった初期のオランダとベルギー;近代国家の建設―小国の形の模索 ほか)
第3部 戦後のベルギー(戦後復興期の対立―ベルギーのデモクラシーが再出発するまで;国王問題―レオポルド三世からポードゥアン一世へ ほか)
第4部 テロとベルギー(分裂危機―「分割」改革の苦悩;二〇一六年三月二二日―テロとその後 ほか)
著者等紹介
松尾秀哉[マツオヒデヤ]
1965年愛知県生まれ。東京大学大学院総合文学研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、龍谷大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
5
良くぞ、これで国の形を保っていけるな。という印象。 よく言えば多様性の国なのだろうが、国を統一させているものが何なのかが見えづらい。 言語にしてから、オランダ語圏とフランス語圏とドイツ語圏があり、更に首都ブリュッセルではそれらが入り混じる状況。 政治も、キリスト教右派と、なぜか社会党系の政党が連立を組んでみたり、ごった煮との印象を受ける。 或いは歴史の面からではなく、文化の面からアプローチしていった方が、この国がひとつにまとまっている理由が分かるようになるのかも知れない。 小国だからこれでも纏まれている?2022/11/09
takao
1
ふむ2024/09/21
近江
1
ベルギーの形成歴史といまなお続く言語の壁を丁寧に説明した本。地図で変遷の様子が適時入るので、追いやすくなっているものの、濃度が高いため理解するのに数周必要そう2023/01/25