内容説明
疫病との闘いに終わりはない。それは社会の分断線に入り込み、政治的な優先順位を露わにし、偏見や差別を助長し続ける。下巻では結核やエイズなど近現代の疫病における文化・社会との接点を探り、コロナ禍のロンバルディアから未来に向けた英知をつかみ出す。結核からコロナまで“近代~現在”。
目次
第14章 「消耗病」―ロマン主義時代の結核
第15章 「伝染病」―非ロマン主義の時代の結核
第16章 ペスト第三のパンデミック―香港とボンベイ
第17章 マラリアとサルデーニャ―歴史の利用と誤用
第18章 ポリオと根絶問題
第19章 HIV/エイズ―序論と南アフリカの事例
第20章 HIV/エイズ―アメリカの経験
第21章 新興感染症と再興感染症
第22章 二一世紀のためのリハーサル―SARSとエボラ
終章 COVID‐19の震源地―ロンバルディアの二〇二〇年一月から五月まで
著者等紹介
スノーデン,フランク・M.[スノーデン,フランクM.] [Snowden,Frank M.]
イェール大学歴史・医学史名誉教授。1975年にオックスフォード大学で博士号を取得。専門はイタリア史、ヨーロッパ社会・政治史、医学史。2006年の著作The Conquest of Malaria:Italy,1900‐1962は高い評価を得て、イェール大学マクミラン国際地域研究センターからグスタフ・ラニス賞を、アメリカ歴史学会からヘレン&ハワード・R・マッラーロ賞を、アメリカ医学史学会からウェルチ・メダルを贈られた
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家。外資系企業勤務を経て、翻訳業に従事。訳書多数
塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
やいっち
ブラックジャケット
kitten
ゼロ投資大学