疫病の世界史〈下〉消耗病・植民地・グローバリゼーション

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疫病の世界史〈下〉消耗病・植民地・グローバリゼーション

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  • サイズ 46判/ページ数 453p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750352688
  • NDC分類 209
  • Cコード C0020

内容説明

疫病との闘いに終わりはない。それは社会の分断線に入り込み、政治的な優先順位を露わにし、偏見や差別を助長し続ける。下巻では結核やエイズなど近現代の疫病における文化・社会との接点を探り、コロナ禍のロンバルディアから未来に向けた英知をつかみ出す。結核からコロナまで“近代~現在”。

目次

第14章 「消耗病」―ロマン主義時代の結核
第15章 「伝染病」―非ロマン主義の時代の結核
第16章 ペスト第三のパンデミック―香港とボンベイ
第17章 マラリアとサルデーニャ―歴史の利用と誤用
第18章 ポリオと根絶問題
第19章 HIV/エイズ―序論と南アフリカの事例
第20章 HIV/エイズ―アメリカの経験
第21章 新興感染症と再興感染症
第22章 二一世紀のためのリハーサル―SARSとエボラ
終章 COVID‐19の震源地―ロンバルディアの二〇二〇年一月から五月まで

著者等紹介

スノーデン,フランク・M.[スノーデン,フランクM.] [Snowden,Frank M.]
イェール大学歴史・医学史名誉教授。1975年にオックスフォード大学で博士号を取得。専門はイタリア史、ヨーロッパ社会・政治史、医学史。2006年の著作The Conquest of Malaria:Italy,1900‐1962は高い評価を得て、イェール大学マクミラン国際地域研究センターからグスタフ・ラニス賞を、アメリカ歴史学会からヘレン&ハワード・R・マッラーロ賞を、アメリカ医学史学会からウェルチ・メダルを贈られた

桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家。外資系企業勤務を経て、翻訳業に従事。訳書多数

塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

101
(承前)近代以降の疫病は恐怖の対象ではなく、社会や文化の一部となっていく。貧困層の生活改善やロマン主義の成立をもたらし、疾病の流行抑制は国家の威信に関わる問題と認識された。しかし同時に治療薬やワクチン開発を巡り金と名誉の問題が骨がらみとなり、不良品による健康被害が今日に至るワクチン不信の源流となる。新型コロナは世界が緊密に結びついていたからこそ中国から急速に広がり、対応策についてWHOを舞台に外交戦が展開された。疫病を利用するか撲滅へ断固たる意志を示すか、政治を選ぶ国民が重大な責任を負う時代になったのだ。2022/03/11

やいっち

87
読み応えあった。疫病……感染症対策は今や世界全体が手を握り合って。過去の経験をしっかり学ばないと。現下のコロナ禍で、2019年には既に露になっていた日本の経済社会の歪みが一層の惨状となって顕在化した。切羽詰まった、一番助けの必要な人達が見捨てられてる。(一つだけ例を挙げると、保健所の数が40%以上減らされてきた、など。)2022/01/17

ブラックジャケット

19
肺結核も人類に大きな被害を与えたが、反面、文化にも実りをもたらした。療養する芸術家たちが優れた作品を残すことにもなった。悲劇を大きくするのも人間。エイズに対する政治の無理解は悲劇を大きくした。南アメリカ、アメリカ政府の対応には取り返しのつかない罪深さがある。そしてグローバリゼーションは世界を縮めた。エボラはアフリカの森林伐採による野生動物とのニアミスが原因だった。イタリアの先進地であるロンバルディアでのコロナウィルスの蔓延は衝撃。中国とイタリアの経済的接近が、あっという間のパンデミックに。恐怖の連鎖。 2022/02/06

kitten

13
図書館本。疫病の歴史の下巻。こちらは、結核、マラリアと新興感染症のAIDS,エボラ。そして最後に加筆されたCOVID-19.同じように致死率の高い感染症でも、その病態によって社会の扱いが全然違う。結核に憧れるのは、日本だけの話ではなくて世界的にそうだったようだ。そして、感染症を封じ込めようとすると反対するようなデマが発生するのも、別にコロナに限った話ではない、と。今、猛威をふるっているオミクロン株が南アフリカから出現したことにも意味はあると思う。アフリカと中国。ここをどうにかしないと、感染症は出る。2022/02/22

ゼロ投資大学

5
疫病と人類との戦いは、科学的技術よりも人類が積み重ねてきた知見によるものが大きいだろう。大航海時代から人類が未踏の地に進出し、未知の病と相対しても知識を使って乗り越えてきた。いつかはわからないがこれからも脅威となる疫病が発生することもあるだろう。その時に右往左往しないように備えたい。2022/05/15

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