内容説明
韓国はどのようにナショナルアイデンティティを構築してきたのか。「8.15=光復節」という国家的な祝日を記念する「8.15」ドキュメンタリーシリーズが作り続けた公共の放送空間における言説実践とその変容を「反日」と「反共」の二つの言説を軸に明らかにする。
目次
序章 「8.15」ドキュメンタリーシリーズとナショナリズム言説
第1章 様々な「反植民地支配ナショナリズム(Anti‐colonial Nationalism)」―「前景」としての1940~1950年代
第2章 「8.15」ドキュメンタリーシリーズと初期のナショナリズム言説(1960~1970年代)
第3章 激動の時代と「移民韓国人」(1980年代)
第4章 他者性としての「中産階層」
第5章 「在日」への覚醒(1990年代以降)
第6章 過去・現在・未来:「戦争」と被害者(2010年代以降)
終章 ナショナリズム言説の歴史的展開と展望
著者等紹介
崔銀姫[サイギンキ]
現在、佛教大学社会学部教授。専門はメディア研究(社会情報学)。東京大学大学院社会文化研究科博士課程途中退学。ソウル大学言論情報研究所客員教授(2010年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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