内容説明
24条―家族を、女性を、人間存在を謳う。21世紀なって20年近くたつのに、「男は仕事、女は育児」「LGBTは生産性がない」!?…イマドキ家族に「生き方」の押しつけは、息苦しいことばかり。そんな“呪い”からあなたと家族を解き放つ憲法24条。でも変えられちゃうかも!えっ、なぜ!?“戦争”との関係って!?誕生のドラマから、家族と女性のリアル、「ねらわれる」理由まで、24条のすべてがわがる一冊。
目次
第1章 ようこそ!“憲法24条”カフェへ(知っていますか、憲法24条;憲法ってなんだろう?おさらいしましょう ほか)
第2章 イマドキ家族のリアル(DV・モラルハラスメント―家庭内に潜む性差別;これしかもらえない!?養育費―離婚したくてもできない妻 ほか)
第3章 “24条改憲”の足音(ねらわれる24条―自民党改憲草案と家庭教育支援法案;『戦争できる国』づくりと24条改憲)
第4章 特別寄稿 学校が描く「家族」(改正教育基本法;道徳科の学習指導要領 ほか)
著者等紹介
前川喜平[マエカワキヘイ]
1955年、奈良県生まれ、東京育ち。小学生のころには不登校も経験した。東京大学法学部に6年間学んだ後、1979年、文部省に入省。2016年6月に文部科学事務次官就任、翌17年1月に退職。以後、自主夜間中学のボランティアスタッフをしながら、講演活動に東奔西走の日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
14
憲法カフェを初めて知った。副題を知らず図書館予約したから期待外れというか偏った考えなのかと思ったり。憲法第24条は1.婚姻は両性の合意のみに基づいて成立。夫婦は同等の権利を有する、相互の協力により維持されなければならない。「男性による支配」からオンナコドモを開放し、家庭の中においても、誰もが一個の個人として尊重されるのだという宣言。憲法は古い時代に作られたけど、24条はまだまだ力を発揮してもらわなくてはならない。24条改憲で危うくなるのは家族、社会福祉、家庭教育?明日の自由を守る若手弁護士は皆同じ意見?2019/01/19