内容説明
AI賛美論の正体。フィンテック、ブロックチェーン、ロボット人材がもたらす未来を金融、貨幣、コンピュータの淵源をたどりながら論じ、AI賛美論がつくりだす投機的ユーフォリア(多幸感)に警鐘を鳴らす。
目次
株価資本主義の旗手―巨大IT企業の戦略
高株価を武器とするフィンテック企業
積み上がった金融資産―フィンテックを押し上げる巨大マグマ
金融の異次元緩和と出口リスク
新しい型のIT寡占と情報解析戦略
フィンテックとロボット化
煽られるRPA熱
簡素化される言葉―安易になる統治
性急すぎるAI論議―アラン・チューリングの警告
なくなりつつある業界の垣根
エイジングマネー論の系譜
フェイスブックの創業者たち―株価資本主義の申し子
株価資本主義の克服―超高齢化時代のオルタナティブ・ファイナンス
著者等紹介
本山美彦[モトヤマヨシヒコ]
1943年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科修士・博士課程を経て、1969年甲南大学経済学部助手、1977年京都大学経済学部助教授、同・教授、2006年同・大学停年退職。福井県立大学経済経営研究科、大阪産業大学経済学部教授を経て、国際経済労働研究所長。京都大学経済学博士、京都大学名誉教授。京都大学経済学部長、日本国際経済学会会長、第18期日本学術会議第3部会員、大阪産業大学学長を歴任。2018年6月より国際経済労働研究所「AI社会を生きる研究会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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