子ども虐待とスクールソーシャルワーク―チーム学校を基盤とする「育む環境」の創造

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750347530
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

子ども虐待に対して学校や教職員の果たす役割はますます高まっている。本書は、子どもの権利擁護を常に念頭に置きながら、現場での実践と調査の双方向から学校における子ども虐待対応の実態と課題を整理し、チーム・アプローチのあり方について考察する。

 刊行によせて[芝野松次郎]



 はじめに



第1部 子ども虐待に対応する学校とスクールソーシャルワーク



第1章 子ども虐待と学校

 第1節 子ども虐待対応の変遷

 第2節 子ども虐待対応における学校の利点と役割

 第3節 学校での子ども虐待対応に関する調査研究

 第4節 学校での子ども虐待対応に関する課題



第2章 子ども虐待とスクールソーシャルワーク

 第1節 子ども虐待に関するソーシャルワークの理論

 第2節 スクールソーシャルワークに関する先行研究

 第3節 子ども虐待に関するスクールソーシャルワークの機能と役割

 第4節 本研究の鍵となる概念



第2部 子ども虐待における学校のチーム・アプローチ



第3章 コーディネーターとスクールソーシャルワーカーの援助プロセス

 調査? コーディネーターに対する質的調査

  第1節 調査の目的と背景

  第2節 調査方法

  第3節 結果と考察

  第4節 まとめ

 調査? スクールソーシャルワーカーに対する質的調査

  第1節 調査の目的

  第2節 調査方法

  第3節 結果と考察

  第4節 まとめ



第4章 スクールソーシャルワーカーと教職員とのチーム・アプローチ

 調査? スクールソーシャルワーカーへの聴き取り調査による校内のチーム・アプローチ

  第1節 調査の目的

  第2節 調査方法

  第3節 結果と考察

  第4節 まとめ

 調査? 教職員への聴き取り調査による校内のチーム・アプローチ

  第1節 調査の目的

  第2節 調査方法

  第3節 結果と考察

  第4節 まとめ



第3部 学校を基盤とする子ども虐待防止の取り組み



第5章 A市における子ども虐待防止の取り組み

 第1節 子ども虐待防止ネットワーク(要対協)の取り組み

 第2節 チーム学校による子ども虐待防止の取り組みとSSWrの役割

 第3節 学校と要対協との連携に市町村教育委員会が果たす役割

 第4節 チーム学校、小中連携、関係機関との連携で支援したSSW実践

 第5節 まとめ



第6章 被虐待児の事例分析によるスクールソーシャルワーク実践の検証

 第1節 調査の目的

 第2節 調査方法

 第3節 結果

 第4節 考察

 第5節 まとめ



第7章 結論

 第1節 子ども虐待防止に対するチーム学校の意義とSSWrの役割

 第2節 市町村教育委員会におけるチーム学校のためのシステム作り

 第3節 子どもの「育む環境」を保障するために

 第4節 スクールソーシャルワーク実践への提言

 第5節 本研究の意義および本研究の限界と今後の展望



 引用・参考文献

 おわりに

西野 緑[ニシノ ミドリ]
著・文・その他

目次

第1部 子ども虐待に対応する学校とスクールソーシャルワーク(子ども虐待と学校;子ども虐待とスクールソーシャルワーク)
第2部 子ども虐待における学校のチーム・アプローチ(コーディネーターとスクールソーシャルワーカーの援助プロセス;スクールソーシャルワーカーと教職員とのチーム・アプローチ)
第3部 学校を基盤とする子ども虐待防止の取り組み(A市における子ども虐待防止の取り組み;被虐待児の事例分析によるスクールソーシャルワーク実践の検証;結論)

著者等紹介

西野緑[ニシノミドリ]
大阪府教育委員会チーフ・スクールソーシャルワーカー、吹田市教育委員会スクールソーシャルワーカー・スーパーヴァイザー等。関西学院大学人間福祉学部非常勤講師、関西国際大学教育学部非常勤講師。関西学院大学人間福祉研究科博士後期課程修了。博士(人間福祉)、社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

32
調査に基づきながら、学校という場でどのように虐待を発見し、または予防的にかかわれるのか、そこで福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの果たす役割とは何なのかを考察した内容です。文科省は「チーム学校」を打ち出し、教職員が子どもたちにチームアプローチすることが求められてきているという認識のもと分析が行われています。そえぞれの専門性を生かしながら子どもや養育者にかかわっていくことは大切だと思います。でもそのためには「チーム学校」論を批判的に検討していくことが求められているように僕には思いました。2019/04/24

saiikitogohu

2
「ジャーメイン…人、環境のどこに問題があるかを探すのではなく、問題は生活空間における不適切な「交互作用」にあると考え、人と環境の接触面に焦点を当て、「人の適応に対する潜在可能性を高め、それが発揮できるようにすると同時に、それを可能ならしめるように環境の応答性を高める」のである」39「岩崎は、SSWrの役割と機能を「つなぎ役」に特化してしまうと、ソーシャルワークとしての価値観や理輪があいまいになり、結果として子どもの最善の利益につながる支援が二次的なものになりかねない…」562019/06/16

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