目次
第1章 アラモ砦事件前史
第2章 メキシコからみたテキサス暴動の制圧の意義―サンタアナのテキサス進攻
第3章 アラモ砦事件と篭城者の性格をめぐる論争
第4章 アラモ砦陥落とサンタアナの暴虐性をめぐって
第5章 「アラモ砦」事件をめぐる史実と伝説の相克―生き証人による語りの伝承における問題を中心に
第6章 もう一つのアラモ―ゴリアッド虐殺事件
第7章 サンハシントの戦いとテキサス独立
第8章 映画『アラモの殉教者』をめぐる文化批評
第9章 現代テキサスの表象としての「アラモ」と「カウボーイ」―歴史文化の観光化と政治化
著者等紹介
牛島万[ウシジマタカシ]
1965年京都市生まれ。金沢大学大学院文学研究科史学(西洋史)専攻修士課程修了、上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期満期退学修了。「米墨戦争原因論に関する実証的研究」で京都外国語大学から論文博士(言語文化学)第一号を授与。城西国際大学専任講師、慶應義塾大学非常勤講師を経て、京都外国語大学准教授。専門はスペイン・ラテンアメリカ研究、米国ヒスパニック研究、米墨関係史、国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
14
アラモ砦事件:1836年テキサス独立戦争の際、要塞に立てこもるテキサス分離独立派が、メキシコ共和国軍によって包囲され180人以上が殺害された。自由と独立のための戦いとしてのその後のアメリカ膨張主義の布石ともなる。◆アラモをめぐる史実と伝説の相克の検証。伝説によって史実が歪められた面もあるという事か。伝説に基づいた文化政策、観光事業の発展にも論考。◇8年前一人アラモ砦を訪れ、デイビッド・クロケットの言葉が刻まれたマグネットを嬉々として購入した自分も、伝説の魅力にすっかりのせられた口なのだろう。2017/09/16
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