目次
第1章 1973年以後の世界の原発産業(世界の原発の現状;石油危機と先進国のエネルギー政策の転換 ほか)
第2章 中国の原発産業(中国の「原発大国」への道;中国の原発産業の現状 ほか)
第3章 日本の原発輸出(「原子力政策大綱」(2005年)
「原子力立国計画」(2006年) ほか)
第4章 福島原発事故と経済的損失(4つの福島原発事故調査報告書;福島原発事故の経済的損失と負担 ほか)
第5章 原発産業と「原発マネー」(「原発マネー」と政治家・官僚の天下り;「原発マネー」と地方自治体 ほか)
終章(戦後70年と日本の国際貢献;福島原発事故と日本の敗戦との共通性 ほか)
著者等紹介
中野洋一[ナカノヨウイチ]
北海道千歳市出身。1953年生まれ。1976年北星学園大学経済学部卒業、1993年明治大学大学院商学研究科で博士学位(商学)取得修了。1996年九州国際大学国際商学部助教授。現在は、九州国際大学国際関係学部教授、同大学大学院企業政策研究科教授、副学長。専門は世界経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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アメリカの原子力ルネサンスで新型原発建設の優遇策を提示。シェール革命で、電力市場自由化の下、競争力に「劣る」原発が新設されるか?(53頁)中国に既に2014年12月時点で運転中が21基(81頁)。PM2.5のみならず、中国から被爆させられるリスクが大きい。安倍よ、これは周辺事態ではないのか? 日本の原発輸出に関する問題点(161頁~)。インドにおいて2020年まで原発18基を建設予定(161頁)。三菱重工などの政治献金をみると、もっと厳しい法的規制がなされるべきである(167頁)との指摘は御意。2016/03/03