多文化社会ケベックの挑戦―文化的差異に関する調和の実践 ブシャール=テイラー報告

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  • サイズ B6判/ページ数 159p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750334486
  • NDC分類 302.514
  • Cコード C0036

目次

第1章 「妥当なる調整」委員会
第2章 「妥当なる調整」の危機―それは存在するのか
第3章 公共機関における調和の実践―現場の状況
第4章 ケベックを規定する枠組み―共通の価値規範
第5章 「調和」の実践を尊重した政策提言
第6章 批判的意見への回答
第7章 変容するケベック
第8章 最優先されるべき勧告事項

著者等紹介

ブシャール,ジェラール[ブシャール,ジェラール][Bouchard,G´erard]
1943年、カナダ・ケベック州シクチミ生まれ。フランス系の社会学者・歴史学者。ラヴァル大学、パリ大学で学ぶ。現在、ケベック大学シクチミ校教授

テイラー,チャールズ[テイラー,チャールズ][Taylor,Charles]
1931年、カナダ・ケベック州のモントリオール生まれで、イギリス系の政治思想家・哲学者。マギル大学、オックスフォード大学で学ぶ。現在、マギル大学名誉教授

竹中豊[タケナカユタカ]
中央大学大学院文学研究科卒業。カリタス女子短期大学言語文化学科教授。津田塾大学、慶応義塾大学、明治大学の元非常勤講師、元在カナダ・日本国大使館専門調査員。日本カナダ学会理事、日本ケベック学会理事、主な著書・監修等に『カナダ 大いなる孤高の地―カナダ的想像力の展開』(彩流社、2000年、カナダ首相出版賞受賞)、『ケベックの生成と「新世界」』(ジェラール・ブシャール著、監修、彩流社、2000年、カナダ首相出版賞審査員特別賞受賞)、など

飯笹佐代子[イイザササヨコ]
一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。東北文化学園大学准教授。総合研究開発機構(NIRA)勤務、ケベック州政府文化間関係評議会、ニュー・サウス・ウェールズ大学アジア・オーストラリア研究所での客員フェロー等を経て現職。主な著作に、『シティズンシップと多文化国家―オーストラリアから読み解く』(日本経済評論社、2007年、第24回大平正芳記念賞受賞)、など

矢頭典枝[ヤズノリエ]
東京外国語大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。神田外語大学准教授。外務省専門調査員、オタワ大学言語学科客員研究員などを経て現職。日本ケベック学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

1
異文化といかに共存するか方法論のまとめに近いものでした。2013/05/31

有智 麻耶

0
再読。「差異をめぐる政治」に基づく「妥当なる調整」は、統合を進めることで多様な人々の相互交流を促進し、新たな共通のアイデンティティ、共通の文化を形成していく試みであると言える。この意味で、単なるリベラル対コミュニタリアンの「集団権」を擁護するか否かといった問題を超えた、未来に向けた提言がなされていると思う。2017/06/27

有智 麻耶

0
言語的にも宗教的にも多様性が増すケベックにおける多文化共生の試みに関する報告書。多様性を受け入れることと、市民としての統合を矛盾しない形で実現しているように思われた。また、多様性への拒否反応の事例はそのまま日本に当てはめられるようなものが多く、現在の分離、排外主義に突き進む日本社会を見直す上でも参考になる。テイラーのいう多文化主義と、本書に示されたインターカルチュラリズムの共通点と差異を今後は検討していく予定。2017/04/20

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