イギリス障害学の理論と経験―障害者の自立に向けた社会モデルの実践

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イギリス障害学の理論と経験―障害者の自立に向けた社会モデルの実践

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  • サイズ A5判/ページ数 523p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750332796
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

目次

第1部 展望―障害と損傷(実践されている社会モデル―もしも私が金槌を持っていたら;障害をどう表現するか ほか)
第2部 私たち自身のイメージで(障害と身体;女性と障害 ほか)
第3部 ライフスタイルの自己決定(状況を改善する―障害と家族生活;障害と子供―固定観念を解体する ほか)
第4部 サポートや援助の責任(良きクライアントに作り上げること;サービスの現代化とは? ほか)
第5部 全ての人に適合する社会の創出(情報社会における障害と社会的排除;構築環境におけるユニバーサルデザイン・インクルーシブデザイン ほか)

著者等紹介

カバサワウキ[カバサワウキ][Swain,John]
ノーサンブリア大学教授(障害およびインクルージョン)

フレンチ,サリー[フレンチ,サリー][French,Sally]
ハートフォードシャー大学保健・人間科学部上級講師、イギリス放送大学准講師

バーンズ,コリン[バーンズ,コリン][Barnes,Colin]
リーズ大学障害学センター教授(障害学)

トーマス,キャロル[トーマス,キャロル][Thomas,Carol]
ランカスター大学ヘルス・リサーチ研究所上級講師

竹前栄治[タケマエエイジ]
東京経済大学名誉教授。法学博士。1930年長野県に生まれる。東京教育大学卒業東京都立大学大学院博士課程修了。EWC奨学生としてハワイ大学・カリフォルニア大学大学院に留学。フルブライト客員研究員としてスタンフォード大学ロースクールで研修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
障害者差別禁止法をいち早く制定したイギリスで、障害当事者たちは、いかにパラダイムの変革に挑んだか? 組織・制度、国際動向から障害者の多様性、セクシュアリティ、生命倫理まで、多角的な視点から先駆的障害者運動の実像を伝えるオムニバス論文集。

●目次(版元ドットコムより)
 序言

第 I 部 展望――障害と損傷

第1章 実践されている社会モデル――もしも私が金槌を持っていたら(マイク・オリバー:Mike Oliver)
第2章 障害をどう表現するか(ヴィック・フィンケルシュタイン:Vic Finkelstein)
第3章 障害と損傷(キャロル・トーマス:Carol Thomas)
第4章 障害・障害学・アカデミー(コリン・バーンズ:Colin Barnes)
第5章 障害は誰にとって悲劇か――障害を個人的悲劇としない見方(サリー・フレンチ:Sally French 、ジョン・スウェイン:John Swain)
第6章 依存・自立・正常(コリン・ゴーブル:Colin Goble)
第7章 固定観念から解放されるための障害学(コリン・バーンズ:Colin Barnes)
第8章 障害の国際的展望(ジョン・スウェイン:John Swain)

第II部 私たち自身のイメージで

第9章 障害と身体(ビル・ヒューズ:Bill Hughes)
第10章 女性と障害(アリソン・シェルドン:Alison Sheldon)
第11章 男性と障害(スティーブ・ロバートソン:Steve Robertson)
第12章 周囲の人が障害者自身の障害意識を否定するルーツ――「虹を見ることができますか」(サリー・フレンチ:Sally French)
第13章 損傷・差異・「アイデンティティ」(メイリアン・スコット-ヒル:Mairian Scott-Hill)
第14章 なぜ障害問題に対するライフサイクルアプローチが必要か(マーク・プリーストリー:Mark Priestley)
第15章 メディアにおける障害表現の変化(ポール・アンソニー・ダーク:Paul Anthony Darke)
第16章 ディスアビリティ文化――これまでの物語(シャン・ヴェイジー:Sian Vasey)
第17章 人種・障害・抑圧(マーティン・バントン:Martin Banton 、ガーナム・シング:Gurnam Singh)
第18章 誰が障害者なのか――障害の社会モデル その適用範囲の検討(ダン・グッドリー:Dan Goodley)
第19章 障害者・障害・セクシュアリティ(セリーナ・ボニー:Selina Bonnie)

第III部 ライフスタイルの自己決定

第20章 状況を改善する――障害と家族生活(ミッシェル・ウェーツ:Michele Wates)
第21章 障害と子供――固定観念を解体する(ジョン・M・デービス:John M. Davis)
第22章 住宅と自立生活(ジョン・スチュアート:John Stewart)
第23章 変化する科学技術(アリソン・シェルドン:Alison Sheldon)
第24章 コミュニケーションバリア─アクセスとアイデンティティの確立(キャロル・パウンド:Carole Pound 、アラン・ヒューイット:Alan Hewitt)
第25章 教育におけるインクルージョン――若い障害者の視点(サリー・フレンチ、ジョン・スウェイン:Sally French and John Swain)
第26章 利用者主導の組織――自立生活の促進(ジェフリー・マーサー:Geoffrey Mercer)
第27章 余暇と障害者(リズ・カー:Liz Carr)
第28章 障害と高齢化(アン・マックファーレン:Ann MacFarlane)
第29章 雇用のバリアとインクルーシブな未来(アラン・ロウルストーン:Alan Roulstone)

第IV部 サポートや援助の責任

第30章 良きクライアントに作り上げること(ケン・デービス:Ken Davis)
第31章 サービスの現代化とは?(ヴィック・フィンケルシュタイン:Vic Finkelstein)
第32章 障害のある保健・介護専門職――視覚障害のある理学療法士たちの経験(サリー・フレンチ:Sally French)
第33章 サポートを提供する人への直接支払い(フランシス・ハスラー:Frances Hasler)
第34章 障害者・ケア・サービスの自己決定(フランシス・ハスラー:Frances Hasler)
第35章 カウンセリングと障害者─支援かそれとも妨害か(ダーナ・リーブ:Donna Reeve)
第36章 専門職のサポートや介入への批判(ポール・アバリー:Paul Abberley)
第37章 専門家の治療(ピーター・ベレスフォード:Peter Beresford)
第38章 障害者の生活における診断とアセスメント――潜在能力を引き出すのか/可能性を限定するのか(モーリーン・ギルマン:Maureen Gillman)
第39章 再度の悲劇――なぜコミュニティケアは統合生活にとって問題なのか(マーク・プリーストリー:Mark Priestley)
第40章 「ケア」のグローバル経済(クリス・ホールデン:Chris Holden)

第V部 全ての人に適合する社会の創出

第41章 情報社会における障害と社会的排除(ボブ・サピー:Bob Sapey)
第42章 構築環境におけるユニバーサルデザイン・インクルーシブデザイン(ロブ・イムリー:Rob Imrie)
第43章 障害者運動――いくつかの観察(レン・バートン:Len Barton)
第44章 遺伝学・障害・生命倫理学(ヘレン・カプラン:Helen Caplan)
第45章 法と人権(レイチェル・ハースト:Rachel Hurst)

 解説に代えて
 索引

●本書より(版元ドットコムより)
解説に代えて(田中香織)

【本書の構成と特徴】

 本書は2004年に出版された‘Disabling Barriers -- Enabling Environments’(第2版)SAGE Publications,ジョン・スウェイン、サリー・フレンチ、コリン・バーンズ、キャロル・トーマス編の全文訳です。この本の初版本は、イギリス放送大学(1969年にイギリスで創設された一般公開されている大学で、テレビ・ラジオを利用して大学教育を実施。日本の「放送大学」のモデルでもある)の講座「障害者の自立を妨げる社会(The Disabling Society)」のテキストとして編集されました。そのテキストの第2版としての本書は、初版を底本としつつも、新たな視点・問題意識から大幅に内容を整理・修正・追加したものになっています。すなわち、初版本はその主たる関心を、障害者が非障害者のために設計されている物質的・社会的世界との相互作用において直面するバリアから、障害者の自立を可能とする環境を構築し、さらに障害者自身による生活の自己決定やコミュニティへの参加を確立することに焦点を当てていました。そのため、組織・制度、言語・文化、サービス提供、権力関係・社会構造を中心としつつ、幅広いトピックをカバーしていました。第2版である本書は、初版が出版されてからの10年間、すなわち障害者差別禁止法が制定されてからの10年間において、立法の整備や施策の進化にも係わらず、障害者を依然として取り巻いている差別、偏見、不正、貧困を浮き彫りにすること、その一方で障害者たちが様々な社会環境において運動や積極行動主義を通じてイニシアティブをとり始めてきたという積極的側面を評価すること、そしてさらにそうした現実の根本的原因を探求し今後の障害者政策に何が必要な視点であるのかを明らかにすることに主たる関心を置いています。このため、初版では取り上げられなかった障害を取り巻く国際的な動向と問題点、障害者の多様性、セクシュアリティ、生命倫理の4項目を新たにトピックス・テーマとして取り上げ、よりいっそう総合的な視野から障害問題を捉え直すことが企図されています。
 上記のような目的をもつ本書には、以下のような特徴があります。まず、目次からうかがえるように、障害に関するあらゆるテーマが網羅的に占められています。また、寄稿者略歴から分かるように、現在のイギリスを代表する著名な障害問題の研究者が多数参加しており、第一線の研究者が総力を結集しています。しかしそれにもかかわらず、本書は難解な専門書ではありません。一つひとつのテーマが、長くても6ページ(原文)に収められており、簡潔に要点が読み取れるように工夫されています。しかも、決して抽象的な文章ではなく、実際の状況や経験を踏まえて分かりやすく説明されています。そしてこれだけ膨大なテーマについて同じ形式でまとめ上げているために、最後まで一気に読み通せるものとなっています。それは、本書が読書対象を障害問題の専門家以外の一般人や学生にもターゲットを置いているからでしょう。しかし決して内容的に偏ったもの、また奇をてらったものではなく、イギリスの現状を通じて障害問題の本質を冷静に分析し、世界および日本にとっても参考となる多くの提言がなされています。したがって、障害問題の専門家にとっても大いに参考となるところが多いと思われます。むしろ、一つひとつのテーマの後に詳細なレファレンスが記載されており、学術的価値も高いものとなっています。「直接支払い」という日本にはない制度やセクシュアリティという日本ではなかなか触れられない点に言及しているのも興味深いところといえるでしょう。障害の社会モデルという、社会における障害者の立場や経験を理解することに関する個人と社会との間の関係や社会経済的状態・関係の重要性を理解する解放的な方法に基づいており、権利意識が高いこと、また障害だけでなく、性や年齢など同時に存在する抑圧すべてに対処すべきとしている点も特徴的といえるでしょう。

(…後略…)