内容説明
子どもや家族の抱えている課題が少しでもよい方向へと改善していくための、面接の進め方や背景情報の読み方、クレームへの対応方法などを具体的な事例とともに紹介。家族のつながりに着目して働きかける家族療法をベースとした援助の実際をわかりやすく語ります。
目次
第1章 相談を受けたら何を援助したらよいのか
第2章 つながりをみつけ悪循環を切るために
第3章 1人で考えこまずにみんなで考えよう
第4章 かかわりをつくるためにどんな工夫をすればよいか
第5章 つながりのもつ意味を6つの家族像から考える
第6章 保護者からのクレームへの対応が援助に結びつくために
第7章 障害児への支援をバランスよく行なう
第8章 児童虐待に適切に対応する
第9章 外部機関と連携するためのコツ
著者等紹介
川畑隆[カワバタタカシ]
京都学園大学人間文化学部教授。1954年生まれ。同志社大学で心理学を学び、児童相談所で28年間心理職に従事した後、2006年に大学教員に転職。臨床心理士。児童福祉や教育分野の対人援助を専門にしている。定期刊行物『そだちと臨床』(明石書店刊)編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
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著者は、長く児童相談所の心理職として勤めていた方です。その経験も踏まえながら、生活問題を抱えた子ども・家庭に専門職がどのように援助していけばいいのか考えるように構成されています。著者の問題意識としては、相談の背景に何か起きているのか考える、援助する側・される側との関係を読みその関係をより良い方向に調整する、それらをみんなで考え相手の身になってみる、という視点があります。残念だったのは、ソーシャルアクションの視点が全体を通して薄かった点でしょうか。それでも、自らの実践を振り返るときに役に立つと思いました。2016/05/29
言いたい放題
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リクエスト通らず2024/05/10