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動物と福祉―介助犬・アニマルセラピーから動物感染症まで

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750319414
  • NDC分類 369
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2002年の障害者補助犬法施行以来、動物と人間が共に暮らす社会のあり方に、これまで以上の注目が集まっている。動物と人間のよりよい共存関係を、人間にとって最も身近なペットである“犬”を中心に考察。繰り返し起きる動物感染症問題にもふれている。

まえがき
1 動物と人間の深いつながり
 1 動物を飼うということ
 2 ドメスティック・バイオレンスと動物虐待
 3 動物を通じて子どもに伝えたいこと
 4 「ペットロス」の悲しみを乗り越える
 5 動物介在活動と療法
この章のキーワード
コラム 動物感染症問題からみえてくるもの 1感染症の基本的な考え方とは
2 補助犬になる犬たち
 1 介助犬に求められるもの
 2 なぜ犬は補助動物に適しているのか
 3 公衆衛生からみた補助犬
この章のキーワード
コラム 動物感染症問題からみえてくるもの 2感染症の予防――水際対策
3 「身体障害者補助犬法」を理解するために
 1 使用者悲願の法律
 2 公的認定制度
 3 認定法人をめぐる問題点
 4 先駆者としての努力
 5 福祉の現場で働く方に知ってほしいこと
 6 補助犬育成事業をめぐって
 7 指定法人としてのリハビリテーションセンター
 8 介助犬使用者の二つのよいジンクス
 この章のキーワード
コラム 動物感染症問題からみえてくるもの 3人間=考える肉食動物?
4 補助犬と障害者の深いつながり―――「生

まえがき
 この本は、福祉関係者に、少しでも身体障害者補助犬法のことや補助犬使用者がおかれている現状、アニマルセラピーなるメディア造語の正しい理解を頂きたいという気持ちから書いた連載記事に、最近の動物と社会のつながりについての加筆をしたものである。
 補助犬や動物介在療法、ペットロス、学校飼育動物等々、動物をとりまく諸々の社会問題については、福祉関係者、医療関係者には、「専門外」「関係ない」と思われていることが多いと思うが、本当にそうなのだろうか。無責任に野良猫に餌だけを与える、いわゆる「ネコおばさん」のような動物のコレクター問題は、動物問題ではなく、個人の精神衛生問題であるし、動物虐待は犯罪につながる個人の精神衛生問題の象徴ともなり得る。学校飼育動物は、学校教育の中での位置づけを持つことが重要であるし、高齢者や子ども、障害者が動物とともに暮らすためには、社会的支援が不可欠となる。
 動物と福祉、というタイトルは、福祉新聞での連載時と一緒である。一見、動物と福祉など関係がないように考えられがちであるが、本書はまさに、社会における動物と福祉分野のかかわりのさまざまな現状と課題を記したものである。
 動物後略)

内容説明

アニマルセラピーや身体障害者補助犬といった、福祉分野への動物の活用から、ペットロスといった、動物との関わりに付随する心理反応についての福祉関係者の正しい理解、そして昨今問題となることが多い、動物からうつる感染症についての考え方まで、幅広く、人間と動物の関わりを、人間の福祉を切り口に考える。

目次

1 動物と人間の深いつながり(動物を飼うということ;ドメスティック・バイオレンスと動物虐待;動物を通じて子どもに伝えたいこと;「ペットロス」の悲しみを乗り越える;動物介在活動と療法)
2 補助犬になる犬たち(介助犬に求められるもの;なぜ犬は補助動物に適しているのか;公衆衛生からみた補助犬)
3 「身体障害者補助犬法」を理解するために(使用者悲願の法律;公的認定制度;認定法人をめぐる問題点;先駆者としての努力;福祉現場で働く方に知って欲しいこと;補助犬育成事業をめぐって;指定法人としてのリハビリテーションセンター;介助犬使用者の二つのよいジンクス)
4 補助犬と障害者の深いつながり―「生きた自助具」として

著者等紹介

高柳友子[タカヤナギトモコ]
1966年生まれ。内科医師・医学博士・東京医科歯科大学大学院国際寄生虫病学分野非常勤講師・横浜市立大学医学部附属病院リハビリテーション科医師・日本介助犬アカデミー専務理事。横浜市総合リハビリテーションセンター地域サービス室補助犬担当相談員。97年、介助犬の社会における理解と普及を目指した活動と、介助犬とともに暮らす障害者の社会参加・社会復帰を推進することを目的に非営利団体、日本介助犬アカデミーを設立。医師の立場から介助犬の普及・啓発活動を講演・公開講座等を中心に行っている。99年からは、厚生省(現厚生労働省)の介助犬に関する検討会委員等を務める。2002年5月22日、身体障害者補助犬法が成立し、10月に施行。2003年10月より全面施行となった現在も、継続して活発に活動
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